過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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101:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/30(日) 23:00:05.88 ID:G+niSgN10
「Final Vent」

「はぁぁぁああっ!」

エビルダイバーに乗った由比ヶ浜が、虎の体を吹き飛ばす。

「デストワイルダー!」

必殺の一撃をくらったモンスターは、息も絶え絶えといった様子だ。

「くそ、またしても邪魔を……。ここは引くか」

言い残して、タイガは現実世界へと帰って行った。

「由比ヶ浜、助かった。すまない」

「ううん、これも占いで出てたからね。それより、厨ニは!?」

「材木座が、どうかしたのか?」

「占いで出たの!このままじゃ次に消えるライダーは、厨ニなんだ!」

由比ヶ浜結衣の口癖は、「私の占いは当たる」だ。

これまでも何度もその言葉を使ってきた。

雪ノ下も俺もそういった類の物を信じる方ではないが、確かに彼女の占いが外れたところを見

たことがない。

それに加えて、彼女はこんな重大なことで冗談を言うような人物ではないということもわかっ

ている。

つまりこの状況下において、由比ヶ浜結衣のこの言葉は、十分信用に値するのだ。

「材木座が、やられるだと……?」

「うん!それも近いうちに!だから速く見つけないと……」

「また占いかしら、由比ヶ浜さん?」

いつの間にかモンスターを倒した雪ノ下がこちらに来た。

「誰が何と言おうと、そんなものを私は信じない」

「ゆきのん、だけど……」

「でもね、私はあなたの言葉は信じるわ」

「ゆきのん!」

「そうと決まれば急ぎましょう、時間がないのでしょう?」

「うん!」

最後にお互いの顔を見て、俺達は走りだす。

と、倉庫のどこかから爆発音が聞こえた。

しかしこの倉庫、広い上に入り組んでいて、なかなか場所の見当がつかない。音もあらゆる方

向に反響してしまうのだ。

「ここは別れましょう」

「わかった!」

「了解だ」

「どこにいる、材木座……」

あいつは自分勝手で空気を読まなくて、すっげぇうっとうしい奴だけど、それでも、それでも

決して悪い奴ではないのだ。

もしも俺に同性の友達と呼べる者がいるなら、それはきっと……。

「ぎがぁぁぁっ!」

突如、上空から声が響き渡る。

「このモンスター、また……」



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