過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
2015/08/13(木) 23:14:49.37 ID:nI+I1Fa10
気持ちわりい。なんなんだこれ……。
次の瞬間、俺は自分の目を疑うことになる。
教室の窓から、突如糸が伸びてきて、俺の体に巻きついたのだ。そしてその窓の中には、巨大なクモの化け物が。
「が…はっっ…」
ものすごい力で糸に引っ張られる。
「や、めろ……くそ、ほんとに何なんだよ……」
そして俺は、
鏡の中に入った。
何を言っているんだと思うだろうが、事実なのだから仕方がない。
間違いなく、俺は鏡の中に入ったのだ。
その瞬間、重力が消えた。謎の浮翌遊感に見舞われる。頭痛はいつの間にか消えていた。
浮翌遊感が消え、目を開けるとそこは、先ほどと変わらぬもとの奉仕部の部室だった。
いや、変わらないわけではない。そこには、俺を引きずりこんだクモの怪物がいた。
「ひうっっ……」
俺は情けない声をあげてしまう。ふと、自分の手を見ると、それは先ほどまでの自分の物ではなかった。
灰色なのだ。手が、灰色。灰色で、金属質な感じがする。
「ああ?」
これは、夢だ。そうに違いない。いやだって鏡の世界なんて存在するはずがないし、俺の体おかしくなってるし。
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