過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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117:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/30(日) 23:09:38.65 ID:G+niSgN10
「ああ。あいつらが葉山の言うように本当の絆で結ばれているなら、協力してこの状況を打開

しようとするだろう。だが、そうじゃない」

「そうね、誰かを陥れて自分の価値を確認するような輩のもとには、同じような人しか集まら

ない」

「さっさとしろよ、おい!」

「……美咲があんなこと言わなければ」

そして、魔女裁判が始まった。

「そうだよ!ミサキーヌが悪いよ!」

「ち、違う!先に言いだしたのは、園田マリ!あんたでしょ!」

「あたし何も言ってない!何も悪くない!ハナさんの態度が悪かったんだよ!ハナさん、先生

とかにもいっつもそう!」

「はぁ?普段のことなんて関係ないでしょ!最初に言い出したのがミサキーヌで、次に言った

のがナツメロン!」

「私の名前は夏ミカンです!違う、夏美です!というか、私は何も言ってません!でまかせ言

うなら、士君が黙ってませんよ!」

「それならあたしだってつるぎ君がぼこぼこにしちゃうんだから!」

「そんなやつ、私の巧の敵じゃないわよ!」

その光景に、場違いとわかっていても思わず尋ねてしまう。

「いまどきの女子ってのは、小学生でもあんなに彼氏がいるもんなのか?」

「今聞くことだとはとても思えないのだけれど」

「そうだよ!今は関係ないでしょ!」

「すまん……」

今にも殴り合いに発展しそうな空気で言い争う。

「もうやめようよ。みんなで謝ろうよ……」

恐怖と絶望、そして憎悪がないまぜになって彼女達は泣き始める。

だが三浦はその涙を見ても、許すどころかさらに機嫌を悪くして言い放つ。

「あーしさー、泣けばいいと思ってるやつが一番嫌いだから。どーする隼人?まだあんなこと

言ってるよ?」

「……あと二人、早く選べ」

「葉山さーん、もう全員ぼこった方が早くないっすかー?」

「そうだな……あと三十秒だけ待ってやる」

「謝っても許してもらえないよ……。先生、呼ぶ?」

「先生にこいつらが何とかできると思ってんのか?犠牲者が増えるだけだと思うけどなー」

モンスターたちが一斉に咆哮する。

その提案も、一瞬で沈められる。

「残り二十秒」

「やっぱ、ミサキーヌだよ」

「うん、私もミサキーヌが悪いと思う」

「え!?ちょっ、ちょっ!」

周囲に押し出される形で、ミサキーヌと呼ばれた少女が留美の横に並ばされる。

「ごめん、でも、しょうがないから」

そう、しょうがないことだ。誰も空気には逆らえない。たとえそのせいで誰かがつらい思いを



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