過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/08/30(日) 23:10:22.37 ID:G+niSgN10
していても。
『みんな』がそういうから、『みんな』がそうするから。だから自分もそれに従う。本当はその
『みんな』なんていないのに。
それは、集団が作り出す魔物だ。
日本のスポーツ選手はその能力に比べると、オリンピックでの成績が低い。これは、日本人が
気が弱いとかそういう理由ではない。
国民が、過度にオリンピックに対して熱くなるからだ。
普段大して興味がない競技にも、みんなが騒いでいるから注目する。
そして自分も同じように大騒ぎする。戦時中の「非国民」と同様のレッテルを、盛り上がらな
いものは張られてしまう。
かつて、俺も彼女も、そしてきっと彼さえも、その被害者だった。
だから俺は憎悪する。空気なんてものを作りだす者を、そしてそれに従って他人をたやすく貶
める者を。
たとえみんなを変えることができなくても、それをぶち壊してやることはできる。
「十、九……」
葉山のカウントダウンは続く。
後は俺が「ドッキリでした〜」とでも言って出ていけば万事解決だ。モンスターに関しては、
まぁ着ぐるみかなんかということにしておこう。
「グォっ……」
出て行こうとすると、襟元を由比ヶ浜につかまれる。
「なんだよ」
「ちょっと、待って……」
「三、ニ……」
「あの……」
その時だ。ずっとカメラをいじってうつむいていた留美が葉山の声を遮るように声を上げる。
葉山達の視線が留美に集まる。
突如、光が奔流した。シャシャッと連続で機械音が鳴る。
暗闇に訪れた真っ白な選考が、視界を奪う。
「みんな逃げて、急いで!」
留美は自分一人その場にの頃、他の少女達を逃がした。
「留美ちゃん……」
「こんな世界は間違ってる。だから、私が変える!……変身!」
瞼を開けると、そこには留美の姿はなく、かわりに黄緑色の
新たな仮面ライダーがいた。
「あなたたちみたいな人を、私は絶対に許さない!」
「あんたも仮面ライダーだったんだ……。戸部ー、あーし疲れてるから相手よろしくー」
「えー、マジないわー。ったく、しょうがねぇな。予定にはないが、やりますか!……変身!」
「仮面ライダーインペラー。エクスタミネーートっ!」
「仮面ライダーベルデ、あなたを絶対に、倒す」
「これって……」
由比ヶ浜は驚いたように声をもらす。
「まさか、鶴見さんがライダーだったなんてね……」
「世界を変える、それがあいつの、戦う理由か……」
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