過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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132:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/30(日) 23:18:57.78 ID:G+niSgN10
冗談のつもりだったが、そんなことをしている奴がかつていてので、いささか不謹慎だったか

もしれない。

しかし彼女はそれを気にしているふうもない。

「ま、なんでもいいや。あっちすいてるから行ってみようぜ」

しばらく歩き、俺は立ち止まる。

「どったの?」

「すいてんのはいいけどよ、ここ有料エリアだ」

虎模様のロープが張られ、明らかに区切られている。

バイトの警備員が見回っており、とどまっていたら追い払われるだろう。

少しだけ離れてみることもできるが、エリア内は小高い丘となっており、とても見晴らしがよ

さそうだ。

「お祭りなんだから、こんなことしないでみんなで楽しめばいいのに……」

由比ヶ浜が不満交じりの声を上げる。

確かにそうだ。それは正しい。だが、金持ちや権力者というのは常に自分の力を誇示したがる

ものだし、こういう場ではそんな思いも強くなるのだろう。

絶対に間違っているが、この世界を牛耳っているのはそんな奴らなのだから仕方ない。

「留美が壊したかったのは、こんな世界だったのかもな……」

「ん?なにかいった?」

「いや、別に。もう少し探してみるか」

由比ヶ浜を促して歩き始めると、

「あ、比企谷君だー!」

俺が一番合いたくない相手、雪ノ下陽乃に声をかけられた。

「由比ヶ浜、行くぞ」

彼女の手を取って再び歩き出す。

普段の俺ならとてもできないことだが、この時はそんなことを考える余裕もなかった。

「え?で、でも……」

「いいから」

「もう、まってよー」

唐突に雪ノ下陽乃が、俺達に二枚のカードを投げてきた。

見間違いようもない、ライダーバトルに置いて使用されるカードだ。

「え?なんでこれを陽乃さんが……?」

「……っ」

「もー、そんなに邪険にしないでよー。少し話そうよ、ね?」

結局俺は観念するしかなく、彼女に連れられて有料エリア内の丘の上に上がった。

周囲に人はいない。

「父親の名代でね。挨拶ばっかりで疲れてたんだー。比企谷君達が来てくれてよかったー」

「そ、そうなんですか……」

由比ヶ浜はこんな時も律儀に挨拶をする。

「で、何の用ですか?まさか世間話をするために俺達を呼んだわけじゃないだろう」

「ひどいよ比企谷君、用が無いと呼んじゃいけないの?」

「当然だ。あんたみたいな人とは一秒たりとも話したくない」



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