過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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136:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/30(日) 23:21:31.91 ID:G+niSgN10
「おう、じゃぁな」

これからどうなるかなんて、さっぱりわからない。

だけど俺はきっと、自分の信念を貫かなければならない。

それがきっと、俺と彼女達をつなぐ絆なのだから。

「こんなのはどうかなっ!?」

珍しく大きな声でクラスのみんなに語りかけているのは、三浦グループの構成員海老名さんだ。

季節は秋。今は、文化祭で行うクラスの出し物を決めている。

そして彼女が提案しているのは、ミュージカル『星の王子様』。

しかし、問題はその内容だ。

台本のあらゆる場面にホモホモしい描写がなされている。

彼女の腐女子っぷりがいかんなく発揮されている。

……こんなもんやれるわけねェだろ。

他のみんなからも戸惑いの声が上がっている。

「いや、俺はいいと思うぜ!」

戸部……。お前ってやつは……。

恋する男子のちょろさは異常。

「こういうのの方がおもしれぇじゃん!普通に劇やるより受けるって!」

その甲斐あり、クラスメイト達も考える姿勢に入る。

こうした文化祭での出し物の状態は、「ウケる」ことと「他とは違う」ということだ。

この脚本では二つの条件が十分に満たされている。

「とりあえず、笑いの要素を強めていくっていう方針でいいかな?」

葉山が意思確認を行うと、誰からも反対の声は上がらない。

「じゃ、決定ってことで」

ロングホームルームの時間をすべて費やし、クラスの方向性が決まった。

文化祭まであと一カ月近く。

憂鬱な気分で俺は席を立った。

何だ、これ……。

休み時間になり教室に戻り、俺は驚嘆した。

なんと、文化祭実行委員会の名に比企谷と書かれていたのだ。

事の発端は、ロングホームルームの時間の前に頭痛がしたので、保健室に行ったことが原因だ

った。

なんと、俺がいない間に最も面倒臭い仕事を押し付けられていたのだ。

仲のいい連中同士でするのはまだいい。

でもこれを、ぼっちにやったら終わりだ。

戦争だろうがっ……!ノーカウントっ……!ノーカウントっ……!

きっと誰かが言いだして、『ざわざわ』ともせずにすんなり決まったのだろう。

黒板の前で立ち尽くしていると、肩をたたかれた。

「説明が必要か?」

振り向くまでもなく声でわかる。

俺の大嫌いな教師ランキング堂々の第一位、平塚静だ。

「もう次の授業だというのにまだ決まっていなかったからな、比企谷にしておいたぞ?」

「こっちの世界ではちゃんと教師やるんじゃなかったのかよ……。思いっきりあっちの世界の

確執を持ってきてんじゃねぇか」



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