過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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142:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/13(日) 22:43:40.29 ID:7YfIX9WR0
終始そんな調子で役割が決まっていく。

ちなみに俺は、きちんと記録雑務に収まっていた。

この係、俺に似たような奴ばかりが集まった、積極性の墓場とも呼べる体をなしている。

各担当に分かれての顔合わせなんてもう見ていられない。

「えっと、どうします?」

「自己紹介、いりますかね?」

「一応、やりましょうか」

「そうですね」

「じゃぁ、私から……」

なんだよこれ。今すぐ帰りたいわ。

当然のように、雪ノ下雪乃もそこにいた。

自己紹介が終わると、担当部の部長を決めるじゃんけんが始まった。

負けた人がやる、という先ほどとはまるで意味合いが違う勝負。

しかもここの三年生がひどく、平気で一年生にもじゃんけんをさせていた。

何度かあいこが続いたのち、三年生に決まり、即時解散。

教室を出る前に、ふと隅を見ると、落ち込んだ様子の相模南がいた。

実行委員長としての仕事がうまくいかなかったことを気にしているのだろうか。

その傍らにはつるんでいるお友達(笑)二人もいる。

そしてそんな彼女のもとに火野先生がやってきて、

「大丈夫、明日のパンツさえあればね」

と、すっかりお決まりになったセリフを言っていたが、彼の言葉が彼女を救うことはないだろ

う……。

不憫だ……。

そんな光景をしり目に、俺はすたすたと家路についた。

文化祭まで一カ月を切った教室内は忙しい。

只今我がF組では、ミュージカルのキャスト決定が行われていた。

が、当然海老名さんの台本を見た後ではやりたがろうとする者はいない。

「えっと、この間の説明は気にしなくていいからな?そういう描写をあからさまにやったりは

しない」

葉山が取りつくろうものの、状況は変わらない。

「しょうがないなあ、ぐ腐腐腐腐……」

海老名さんが腐敵な笑みを浮かべ、黒板に勝手に名前を書いていく。

なんという職権乱用!

「いやだぁ!」「地理学者だけは勘弁してくれ!」「そんな、なんで俺が阿部さんをっ!」

……星の王子様に阿部さん出てないですよね?

そしてついに、メインキャストの発表である。

王子様:葉山隼人

彼の笑顔が固まっていた。

女子たちからは色めきだった声がわきあがる。

まぁ、集客に葉山の人気を利用するというのはいい手だろう。

そして問題は、もう一人の主人公だ。

ぼく:比企谷八幡



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