過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/13(日) 22:49:54.26 ID:7YfIX9WR0
「でも、いつもなら」
「……相模さんだけでやらせたら、十中八九、いえ、100%失敗するでしょう。学校行事な
んてどうでもいいと思っているけどね、失敗するというのがわかっているものを放置すること
はできない」
「……それだけじゃねぇだろ」
「何のことかしら?」
「お前は、今のこの状況をあの姉と比べてんじゃねぇか?あいつの時の文化祭は大成功だった、
それが自分の時に失敗では、あいつに負い目を感じる……そんなとこか?」
「黙りなさい」
そういった彼女の声は今まで聞いた中で最も冷たかったかもしれない。
「お前とあいつは違うだろ?」
「黙ってと言ったはずよ。……そんなことわかってるわ」
最後の声は先ほどとは打って変わって消えそうな小ささで。
「で、でもさ、みんなでやった方がいいんじゃないかな」
由比ヶ浜はその場の空気を何とかしたかったのか、声を出した。
「結構よ。私一人でやった方が効率がいいし」
「効率って……。そりゃ、そうかもしれないけど……」
由比ヶ浜は少しだけ悲しそうな顔をして、
「でも、それっておかしいと思う」
そう言って、踵を返す。
「……あたし、教室戻るね」
「俺も、行くわ」
俺と由比ヶ浜が教室を出て、雪ノ下一人だけが残った。
差し込む夕日に移った彼女の姿はどこまでも美しく、そしてどこまでも物哀しい光景だった。
「なんかもう!なんかもう!なんかもうっ!」
部室から十分離れた廊下で、突然由比ヶ浜は声を上げた。
「おい、いきなりどうしたんだ、お前」
「……なんかさ、ゆきのん、いつもと違ったよ。ヒッキーの言った理由があったとしても、あ
たしを頼ってほしかった……」
「そうか……」
「ねぇ、ちょっと嫌な話していい?」
「なんだ?」
「……嫌いに、ならないでね?」
「心配すんな、もう嫌いだから」
「え!?ええええええっ!?ヒッキーあたしのこと嫌いなの!?」
「冗談だ、真に受けんな」
「そ、そっか……よかったぁ」
「で、なんなんだよ」
「その、ね。あたし、ゆきのんにさがみんの依頼受けてほしくなかったの。もしあたし達が協
力してやる依頼だったとしても」
「え?あ、ああ」
「あ、あの、さ。その理由っていうのが、あたしが、相模んのこと苦手だからなんだ……。だ
から、ゆきのんの近くにいてほしくないっていうか……」
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