過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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151:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/13(日) 22:54:14.50 ID:7YfIX9WR0
雪ノ下はとっさに横に転がりその攻撃をかわす。

今ここに残っているのは、俺と雪ノ下、相模に火野先生、平塚と城廻だ。

その光景を見た相模は、そそくさと教室を出ていった。騒いだり慌てふためいた様子はない。

平塚は静かに笑い、火野先生も驚いているが、普通の反応がするような反応ではない。

「見たことないヤミーだな……」

まるで、モンスターに似たものを見たことがあるかのような口ぶりだ。

そう言って、三つの穴が開いたベルトを取り出した。

「変身!」

雪ノ下は、周りにライダーバトルに関係がないものがいるのも気にせずに変身した。

「おいおい雪ノ下、それをここでやるかよ……」

平塚がため息をつく。

火野先生は三つのメダルを取り出してベルトに入れた。そして、右手にバレンのような円型の

物を持つ。

と、そこでその動きを止めた。

「いや、この世界には、この世界のライダーがいる、俺の出る幕じゃないか……」

ぼそりとつぶやいて、彼はそのままベルトを外した。

そして次の瞬間、驚くべき事態が起きた。

「ミラーワールドは、私が閉じる……変身っ!」

そう言って、城廻めぐりが鏡に向かって立ち、ベルトを装着したのだ。

しかしそのベルト、俺達の物とは若干作りが違う。

俺達がカードデッキを入れるはずの四角の部分は、円型になっていて、象徴となるエンブレム

が刻まれていないのだ。

だが、次の瞬間彼女の姿がライダーになったことから、彼女も仮面ライダーであるということ

を否応なく知らされる。

そしてそのままミラーワールドへ向かう。

俺もこうしてはいられない。

先ほどのモンスターは明らかに雪ノ下を狙っていた。

誰か新たなライダーの契約モンスターである可能性が高い。

「変身!」

「比企谷君」

変身しようとカードデッキを前に突き出したその時、火野先生に声をかけられた。

「なんですか?」

「がんばってね。彼女を、守ってあげて」

「火野先生、先生は、何か知っているんですか?」

「そう、だね……。俺も仮面ライダーだ。ただ、また別の世界のライダーだ。ライダーバトル

には関係ない。まぁいつか、話す日は来ると思う。とにかく、気をつけて」

「心配してくれてありがとうございます。それじゃ俺、行きます」

「うん」

「変身!」

現実世界を後にする際、平塚の方を見たが、にやにやと笑っているだけだった。

ミラーワールドについて周囲を見渡すと、雪ノ下を襲ったサメのモンスターと戦っているのは

城廻の変身したライダーで、雪ノ下の姿は見えない。



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