過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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153:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/13(日) 22:55:23.36 ID:7YfIX9WR0
「Advent」

突如物陰から現れたサイのモンスターが背後から平塚に思い切り突進した。

直後、右手に剣を携えた三浦が飛び降りてくる。

「おっらぁ!行くよぉっ!」

「三浦、お前もぉぉっ!」

龍のあぎとの部分で突き攻撃を放つ。

「Steal Vent」

三浦がそのカードをスキャンすると、俺の手元から龍頭の武器がなくなり、かわりにそれは三

浦の左手に装備されていた。

「はぁっ!」

俺はとっさのことに対応できず、自らの武器による攻撃を思い切り受けてしまった。

攻撃を受けて転がりながら立ち上がる際に周囲を確認すると、雪ノ下と新たなライダー、それ

から城廻とモンスターとの距離がずいぶんと近くなっていた。

俺の体を緊張が走る。

と、それは唐突に起きた。

俺達のほぼ中心に位置する場所から、まばゆい場からの金色の光が放たれた。

俺が思わず閉じてしまった目を開けると、そこには全身金色の、神々しく荘厳ないで立ちの一

人のライダーがいた。

「わたしは、14人目のライダー、仮面ライダーオーディン」

「なに、あんた?調子に乗ってんの?[ピーーー]っ!」

三浦が剣を携えて勢いよく襲いかかる。

「無駄よ」

三浦の攻撃が到達しようとしたまさにその瞬間、オーディンの体がその場から消え、かわりに

金色の羽がその場に舞った。

直後、三浦の背後にオーディンが現れ、その背に蹴りを放つ。

それほど勢いがあったようには見えないが、彼女の体はとてつもない勢いで飛ばされていった。

「ハァッ!」

雪ノ下も手に槍を持って突き攻撃を放つ。

オーディンはそれを、素手でたやすく受け止める。そしてその状態のまま言葉を紡いだ。

「最後に生き残ったライダーは私と戦う。今はまだその時ではない。このまま、戦い続けろ」

そう言い残すと、来た時と同じように金色の光を放ってオーディンは消えていった。

「なんだったんだ……」

俺がつぶやくと同時、その場にいる全員の体から砂粒のようなものが流れ出す。

「ここまでか」

平塚をはじめとして、俺達はもとの世界へと向かう。

それにしてもまた厄介事が増えた。

雪ノ下を襲った新たなライダー、城廻めぐりが変身した俺達とはまた少し違ったタイプのライ

ダー。そして、14人目を名乗る仮面ライダーオーディン。

「はぁ……」

俺がため息をつくと、雪ノ下は何事もなかったかのように部屋を後にしようとしていた。

器量が違うのかね……。

俺もそんな彼女を追うようにして部屋を出た。



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