過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/13(日) 22:56:12.63 ID:7YfIX9WR0
と、そんな俺達を待ちかまえていた人物がいた。
由比ヶ浜結衣である。
「由比ヶ浜さん……」
「ゆきのん、今日契約モンスターに襲われたんだって?」
「ええ、まぁね。でも、ライダーバトルの中でなら当然起こりうる事態よ」
「……」
由比ヶ浜はしばらく沈黙する。
「どうしたの?私のことなら心配いらないわ」
雪ノ下がいつくしむような声をかける。
「ねぇゆきのん、これ、使って?」
由比ヶ浜が差し出したのは、俺達がこの間雪ノ下陽乃に渡された「Survive」のカード
だった。
彼女が持つのは、蒼の翼のカード、サバイブ『疾風』だ。
「由比ヶ浜さん、これ……」
「あたし、ゆきのんに戦ってほしくない。だけど、それでもきっとゆきのんは戦うから……。
だから、負けないで?」
雪ノ下は黙ってカードを受け取り、それから力強く由比ヶ浜を抱きしめた。
「ありがとう……」
「絶対生きてね?約束だよ」
「ええ、あなたとの、友情に誓って……」
最後の声が小さくなったのは、実に彼女らしい。
「だからあなたも、生き抜いて」
「うん!」
二人は笑って手をつなぎ、そのまま去って行ってしまった。
あの、俺は……?
立ち尽くしていると、唐突に由比ヶ浜が振り返った。
「ヒッキー、何してるの?一緒にかえろーよ!」
俺は苦笑して、二人のもとに駆け寄った。
雪ノ下にストーカー呼ばわりされたが、それすら心地よかった。
こんな日々がいつまでも続いてほしいと、俺は心から願った。
「なにかあったのか?」
あの襲撃から数日後、文実の会議室に入ってきた葉山が俺に尋ねた。
俺は黙ったまま顎を動かす。
会議室には、ピリピリとした緊張感が走っている。
避けるようにして隅にいるギャラリーがそこそこいて、中央に立つのは三人。
雪ノ下雪乃、城廻めぐり、そして、雪ノ下陽乃。
雪ノ下と陽乃は、三歩ほど離れた位置で対峙している。
城廻は陽乃の後ろでおろおろとしている。
「姉さん、何をしに来たの」
雪ノ下の声音は冷たい。
「有志団体募集のお知らせを受けたから来たんだよー。管弦楽部のOGとしてね」
そう答えた陽乃を雪ノ下はきつく睨む。
しかし睨まれた彼女は、そんなもの歯牙にもかけない。
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