過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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156:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/13(日) 22:57:11.56 ID:7YfIX9WR0
陽乃はひとしきりからかった後で、新手めて雪ノ下と対峙する。

「ね、雪乃ちゃん、いいでしょ〜?」

「好きにしたら?私に決定権はないわ」

「あれ?そうなの?てっきり委員長やってるうかと思ったよ〜。だって私がやったことだから

ね」

その言葉には、隠すつもりもさらさらない悪意が多分に含まれていた。

「どういう、意味かしら?」

怒りをその体に必死に抑えて雪ノ下は努めて冷静に言った。

「そのままの意味だよ〜。雪乃ちゃんってば、いっつも私のまねばっかりしてさ〜。ずっとお
下がりで、ずっと負けっぱなしで」

その時、俺の中で何かが切れた。

「黙れぇぇッ!」

鏡から出現したドラグレッダーが陽乃を襲う。

しかしそんな状況でも彼女は一切動じない。

龍が彼女を飲み込もうとしたその時、ドラグレッダーの体を黒くしたような、どこまでも不気

味な暗黒龍が鏡から現れ、陽乃を守る。

「「ググガァァァアアッ!」」

ニ頭の龍が激しく咆哮する。

「駄目だよ比企谷く〜ん、女性をいきなり襲うなんて〜。お姉さん怖かったぞ?」

彼女はへらへらと俺に笑いかける。

その後ろの鏡の中では、例のライダーリュウガがたたずんでいる。

「姉さん、あなたも……」

「もぉ、こんなとこじゃぁ騒ぎになっちゃうでしょ?そんなにしたいんなら後でたっぷりやっ

てあげるから、ね?」

艶やかな声で彼女は言うが、状況を知る者にとっては死刑宣告にしか聞こえない。

「陽乃さん、やっぱりあんた……」

葉山が小さくつぶやく。

そんな中、ニ頭の龍は鏡の中へと帰っていく。

「あれれー?ところで、雪乃ちゃんがやってないなら誰が委員長なのかな〜?もしかして比企

谷君?」

彼女の言葉にはとりあわない。それがくだらないものであるならばなおさらだ。

極度の緊張が張り詰める中、唐突に教室のドアが開いた。

「ごっめんなさ〜い、クラスの方に顔出してたら遅れちゃいました〜」

どこも悪びれているふうがなく言うのは相模南。

「はるさん、この子が委員長ですよ」

城廻に言われ、陽乃が相模に視線を向ける。

価値を推し量るような、底冷えのする目。

「……あ、相模南です」

陽乃の眼光に圧倒されて、彼女の声はしぼんでいく。

「ふぅん……」

一息ついて彼女は相模に歩み寄る。

「文化祭実行委員長が遅刻?それもクラスに顔を出してて?へぇ……」

身体の芯から捻り出されるような低く威圧的な声が相模に襲いかかる。



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