過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/13(日) 22:59:33.55 ID:7YfIX9WR0
「ちゃんと働いてるかい、小年よ」
「……何のようだ」
俺の言葉には答えず、陽乃は続ける。
「お姉さん意外だな〜。比企谷君はこういうことしない子だと思ってたよ〜」
「あんたは人を不快にする天才だな。あんたに知ったような口をきかれると本当に殺したくな
ってくるよ」
「そうしようとした君が言うと笑えないな〜」
「もうどこか行ってくれないか?本当に我慢ならないんだ、あんたみたいな人間の顔を拝み続
けるってのは」
「ひどいよ〜。お姉さんはこんなに比企谷君のこと好きだっていうのに〜」
言って、彼女は俺の手を胸に当ててくる。
即座に振り払おうとするが、思ったよりはるかに彼女の力は強い。
「なんのつもりだ」
俺はこの短期間で同じ質問をした。
「またまた〜、本当はうれしいくせに〜」
「……あまり人をなめるな」
「舐めるな?あはは、チューしちゃおっかな〜」
イライラが極限に近づき彼女を睨むと、そこにはどこまでも冷酷な彼女の瞳があった。しかし、
決してそらすことはしない。
こんな人間に、屈してなるものか。
そう自分を鼓舞するものの、先ほどから膝はずっと笑っている。
と、その時だ。
「みなさ〜ん、ちょっといいですか〜?」
相模が立ち上がり、室内を見渡していた。
「少し考えたんですけどぉ、文実は、自分達が文化祭楽しんでこそかなって思って」
また、誰かさんの受け売りか。
「文化祭を最大限楽しむためには、クラスの方も大事だと思います。予定も順調ですし、少し
仕事のペースを落としませんか?」
相模の提案に、皆肯定的な声を挙げる。
しかしその案に、雪ノ下雪乃だけが異を唱える。
「相模さん、それは考え違いというものよ。バッファを持たせるために……」
バッファ!ゴー!バッファ!ババババッファ!
っといけない、ふざけている場合じゃないな。
そしてそんな雪ノ下の声を、無遠慮なまでに明るい声が遮った。
「いやー、いいこと言うねー。私の時も、クラスの方みんな頑張ってたな〜」
雪ノ下はそう言った彼女に咎めるような視線を送る。
それがさらに相模を調子づかせた。
「ほら、前例もあるしぃ。それにその時、すっごく盛り上がったんでしょ?」
それはその通りだ。
だがその時と今では、状況がまるで違う。
その時は委員長が雪ノ下陽乃だった。
彼女はみなに自由を与えながらも、そうとは意識させずに、しっかりと仕事をさせたはずだ。
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