過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
↓
1-
覧
板
20
160
:
くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/13(日) 23:00:09.23 ID:7YfIX9WR0
あるいは、雪ノ下雪乃が委員長を務めていたならばそれも可能だったかもしれない。
だが今回は、無能の女王ともいえる相模南が委員長だ。
この差はどうやったって覆せない。
雪ノ下雪乃のサポートのおかげで、何とか問題が表面化していないだけなのだ。
とどのつまり、その提案は無謀以外の何物でもない。
その無謀を名案だと信じて疑わない彼女はさらに続ける。
「やっぱいいところは受け継いでいくべきだと思うしぃ。先人の知恵に学ぶっていうの?私情
を交えないでみんなのことを考えようよ」
文実のメンバーは誰からともなく拍手の手を打ち始めた。
皆がそれに従うのであれば、雪ノ下雪乃にできることはない。
「本当にいいこと言うね〜。ね?比企谷君?」
俺の横に座っていた陽乃が耳元でそう言った。
おそらくこの案は、先ほど相模と話していたときに彼女が授けたものだ。
だが、……認めるのはしゃくだが、聡明な彼女が、この案のせいでどのような事態が起きるか
理解していないはずはない。
妹が取り仕切る文化祭をぶち壊し、さらに追い詰めるつもりなのだ。
「これが、あんたの狙いかよ、雪ノ下、陽乃……」
「あっ、名前で呼んでくれた〜。嬉しいな!それじゃぁね!比企谷君」
好きなだけ災いの種をまき散らして言った彼女は、意気揚々とした足取りで去って行った。
陽乃が巻いた災いの種は早速その芽を出した。
彼女が現れて数日のうちに委員会を休む者がちらほらとで始めた。
相模の話が全体に伝わった結果がこれだ。
仕事量に、明らかな偏りが出始めていた。
そして、特に面倒な問題を片づけるのは執行部。そして、そのメインウェポンが雪ノ下だ。
雪ノ下の力は群を抜いていたが、それでも作業の量があまりにも多すぎる。
俺も記録雑務という名目のもと、雑務の仕事が増えてきている。
おかしいよ?僕、楽できると思ってこの仕事にしたのに……。
「君、雑務係だよね?これもお願いしていい?」
見知らぬ上級生から声をかけられた。
「ハァ、でもこれ俺の仕事じゃ……」
「文化祭はみんなでやるものだから!」
そう言って彼はさっさと去って行こうとする。
俺は無意識にその肩を掴んでいた。
「……待てよ」
「なに?仕事はみんなで」
「みんな?みんなって誰だよ。お前は俺の仕事を手伝ってくれんのか?」
雪ノ下陽乃によってこの状況が作り出されていたということが、俺から冷静な判断力を奪って
いた。
(殺してやる……)
俺の頭の中に、不吉な言葉がよぎる。
「そんな屁理屈言わずに黙ってやればいいんだよ、お前後輩だろ?」
「ドラグレッダー!」
鏡の中からドラグレッダーが現れてその先輩に向かって思い切り咆哮を挙げる。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編) -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1439474059/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice