過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/13(日) 23:02:37.12 ID:7YfIX9WR0
「そんなこと……、できるわけないだろうが」
俺は逃げるようにして、ミラーワールドを去った。
「比企谷君」
どうしようもなくいたたまれなくなって、そのまま帰ろうとしたところを、雪ノ下に声をかけ
られた。
「なんだ?」
「……本当に、ごめんなさい。私の、せいで。……ごめんなさい」
何をやってるんだ、俺は。目の前の大切な彼女は、凛として立っている。儚げな様子で、今に
も崩れてしまいそうな様子で。
その目は、とても見続けられるようなものではなかった。
俺はこいつに、こんな顔をさせてたのか。
なんて、事を……。
自分のふがいなさに、次から次に嫌悪感がわいてくる。
「俺の方こそ、悪かった。本当、最近の俺はどうかしてる」
また、逃げるようにして俺は教室を出た。
「比企谷君!」
玄関で靴をとった時、後ろから声をかけられた。
火野映司、異なるセカイの、仮面ライダーだった。
「火野、先生……」
「ごめん、君の戦う様子、見せてもらったよ」
「見えるんですか、ミラーワールドが」
「うん、どんな理屈かは分からないけど」
「嫌なとこ、見せちゃいましたね……」
「……多分、君のせいじゃないよ」
「え?」
「君が少し変わってしまったと思ってるなら、それはあの、サバイブのカードのせいだと思う」
「あの、カードが……」
「うん。あまりに大きな力は、使用者を飲み込んでしまう。っていうのも、俺も昔同じような
経験があってさ。強力すぎる力を手に入れてしまった時、暴走して、大切な人たちに見境なく
攻撃するようになってしまった」
「そうなん、ですか……」
「でも、そんな俺を元に戻してくれたのも、その仲間だったんだ」
「……」
「そこで、さ。比企谷君。……俺と、戦わないか?」
「え?」
「思いっきりその力を使って、そして、自分で制御できるようにするんだ。……多分俺なら、
その相手ができる」
「でも……」
「今のままじゃ、君はそのうち破綻する。そして、大切な人も……。俺は何度も、そんな人た
ちを見てきた。君には、そうなってほしくない」
その言葉が、決め手になった。俺は、人を守るために、大切な人を守るために戦うんだ。
「……お願いします」
「よし!そうと決まれば早速やろう!俺を敵だと、憎い敵だと思って!」
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