過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
↓
1-
覧
板
20
177
:
くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/13(日) 23:13:05.75 ID:7YfIX9WR0
たどり着いた俺と由比ヶ浜が見たのは、病人服を着た一人の女性と、そんな彼女に向けて今ま
で見たことがないほどの笑顔を向けている雪ノ下の姿だった。
「……よかったよな。これで、あいつが戦う理由もなくなる」
「うん、ほんとに」
雪ノ下は俺達に気づいていないようだった。
と、そんな彼女に一人の男が近づいていった。
服装から見るに、この病院の医者だろう。
彼は二言三言話すと、雪ノ下とともに別室に移動した。
「俺達も、今日は帰るか」
「そだね。本当に、よかった……」
病院を出ようとロビーに降りた時、見知った顔を確認して俺は足をとめた。
それは、医者と話している平塚静の姿だった。
会話を終えて彼女がこちらに近づいてきたので、俺はとっさに由比ヶ浜とともに身を隠した。
幸い平塚はこちらに気づくことなく通り過ぎていった。
「すいません」
先程まで平塚と話していた医者に俺は声をかける。
「ん、どうしたんだい?」
「先程の女性……平塚静さんはどこか悪いんですか?」
「ん?君達は彼女の知り合いかい?彼女はね、心臓に重い病を患っているんだ。どんなに長く
ても、一年ともたないだろう」
「そんな……」
由比ヶ浜が驚嘆の声をもらす。
「っと、僕は次の診療があるからこれで」
言い残し、気のよさそうな彼は去っていった。
「……平塚の戦う理由、永遠の命って……生き延びる、ため、だったんだな……」
「うん……。平塚先生のやったことって、許せない、けど……やらなきゃ、自分が死んじゃう
ん、だったら……なんか、わかるって、いうか……」
「そう、だな……」
どんな理由があっても彼女の罪は消えない。だが、彼女にもきちんとした戦う理由はあったの
だ。それをエゴだと言いきるには、俺はあまりにも死というものに触れあいすぎた。
「今日はもう、帰ろうぜ。家まで送る」
「うん、ありがと」
由比ヶ浜を自宅まで送り、自室で仮眠をとっていた俺は、メールの着信音によって起こされた。
『今から学校で会えませんか? 雪ノ下雪乃』
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編) -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1439474059/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice