過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
2015/08/13(木) 23:32:43.99 ID:nI+I1Fa10
「最後に生き残ったライダーは、なんでも願いをかなえることができるのよ」
「は、はぁ?なんでも願いがかなうって、お前それ本気で言ってんのか?」
「そうね、確かに普通ならあり得ないし、信じる方がおかしいんでしょう。でも、それで
も、それにすがるしかない。そんな者がライダーになるの。どうしてもかなえたい願いが
ある者だけが」
そうつぶやく雪ノ下の表情は真剣そのもので、とても茶化すことなどできなかった。「まぁ、
そんなこと私の知ったことじゃないわ。というわけで、ライダー同士が戦う理由はわかっ
たかしら?それじゃぁ、戦いましょう」
「ま、待てって!それで、負けたライダーはどうなるんだ?」
「死ぬのよ」
いとも簡単に、彼女はそういってのけた。
「戦いに負けたら死ぬ。戦うことから逃げて、モンスターにえさを与えられなくなったら、
契約モンスターに食い殺される」
「えさ?」
「倒したモンスターやライダーのエネルギーが、契約モンスターの力になる。エネルギー
を与えれば与えるほど、モンスターの力は強くなり、それに比例してライダーも強くなる。
さぁ、もういいかしら?」
「だから待てって!俺は戦う気なんてない!」
「あなたになくても私にはあるのよ。それに昨日言ってたじゃない?勝負に勝ったら私に
は死んでもらうって。そんなことを言っていいのは、死ぬ覚悟のある人間だけよ」
「あれは……それとこれとは話が……ウオッ!」
鏡の世界から、蝙蝠のモンスターが飛来し、俺を襲った。幸い回避できたが、一瞬でも遅
れたら危なかった。
「なんのつもりだ?」
「わかっているでしょう?戦わないというなら、私はこうしてあなたを襲わせるわよ?」
「言ってもわかんねぇ奴だな。なら、一発ぶん殴って無理矢理にでも言うことを聞かせて
やる」
「その言葉を待っていたわ」
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