過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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202:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 12:57:05.34 ID:AuVSUEXb0
その意外さに思わず尋ねてしまう。

「ふふ、面白いこと考えるねぇ。で、曲は?」

「あなたが学生時代にやった曲。今もできる?」

「あー、その曲か―」

陽乃は感心したような声を上げる。

「誰に物を言ってるの?そう言う雪乃ちゃんこそできるの?」

「それこそ愚問だわ」

言うと雪ノ下は不敵に笑った。

それを聞いて陽乃は頷いた。

「そう。じゃああと一人か」

いやいや、今後二人って言ったばっかだろ……。

すると、陽乃は大きく手を振った。

「静ちゃ―ん」

「……仕方ない。私がベースをやろう。まぁ、まだできるだろ」

さらに陽乃は振り返って言う。

「めぐり、キーボード、できるね?」

「任せてください!」

「これで後はボーカルだけだね」

その声を聞いた雪ノ下は、静かに口を開いた。

「……由比ヶ浜さん」

「うぇい!?」

まさか自分が声をかけられるとは思っていなかったのだろう。心底驚いたような声を出す。

そして彼女は、さらに一歩近づいて言う。

「あなたを頼らせてもらっても、いいかしら」

「えっと、その……全然自信ないし、多分うまくできないと思うけど、でも……」

意を決したような表情で、

「そう言ってくれるの、ずっと待ってたよ」

しっかりと、雪ノ下の両手を握った。

「ありがとう」

「あ、でもわたし歌詞とかうる覚えだからね?その辺は期待しないでね!?」

「……正しくはうろ覚えというのよ。少し不安になってきたわ……」

「ゆきのんひどいよ!?」

「冗談よ。その時はわたしも歌うわ。だから、……頼ってもらってもかまわない、から」

「ゆきのん!」

由比ヶ浜がいつものように雪の下に抱きつく。そんな彼女の背中を、雪ノ下はいつくしむよう

に優しくなでる。

「でも、それでも十分ちょっとか……」

ふと、思いつめたように火野先生が声を出した。

「よし!俺も何か一曲やるよ!そうすれば比企谷君が探す時間も、十五分は取れるはずだ」

「できるんですか?」

「多分、だけどね。あ、でもトリとかは恥ずかしいから葉山君達、順番変わってもらってもい

いかな?」



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