過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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223:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 13:09:37.67 ID:AuVSUEXb0
まぁそんなことは今はどうでもいい。

このように、失恋で傷ついているところに更に追い打ちを喰らわせられるのだ。

「ちなみに、告白しても『え?なんだって』と繰り返されて、挙句の果てに逃亡されることも

ある」

「わかったか?」

俺は少しだけ優しい目で戸部を見る。

こいつのことはどうでもいいが、おわなくてもいい傷を負わせるのは忍びない。

「それは、比企谷君でしょ……」

「ばっかお前、結構な数の男子学生が経験してると思うぞ?」

が、戸部にはそんな経験はなかったようだ。

「オーケーオーケーおっけー牧場。つまりは直接言えば問題ないってことっしょ。それに俺、

何言われても結構平気って言うか?鬼メンタルって言うの?」

「まぁ、リスクはそれだけじゃない。仲いい子に振られた場合、その後の関係性が」

「まぁまぁ、もうわかったからさ」

葉山……お前は本当に俺の邪魔をするのが好きだな。

まるで慰めるかのように、憐れむかのように俺の肩を叩き、言葉をさえぎった。

「その辺はわかってるから、うまくやるさ」

確かにこいつがその気になれば相当うまく立ち回れるだろう。

問題は、その気になるかどうかという点だが。

「じゃ、俺は部活あるから悪いけど後は頼むな。戸部もあんま遅くなるなよ」

「あ、俺も行くわ」

「俺も部活だ」

大岡と大和も葉山に続いた。

どうやらただの付き添いだったらしく、共に色々と考える気はないらしい。

ま、居ても居なくても一緒か。

「りょーかい。俺もすぐ行くわ」

三人に軽く返した戸部は俺達に向き直った。

「っつーわけで、バシッとよろしく!」

「そう言われても、何をしたものかしらね……」

確かにこういった恋愛がらみのことに関しては俺達は全く経験や知識がない。

この中で言えば由比ヶ浜が一番詳しいだろうが、彼女だって交際経験はない。

「というか、なぜ俺達のところに来たんだ?」

「え、そりゃあれっしょー。隼人君のおすすめだし?」

「その葉山に相談した方がよほど適任だと思うがな」

「……いや、なんつーの?隼人君は超いい奴だし、すんげぇイケメンじゃん?だからそういう

ことで悩まないっていうか……」

戸部の言わんとすることはわかる。

イケメン無罪なんて言葉があるが、実際葉山はそういった話に困ったことはなさそうに見える。

戸部の様に『頑張ってもてたいです!』といった、チャラ男や雰囲気イケメンとは格が違う。

容姿は抜群で気配りもでき、すさまじい人望がある。

何もしなくても女の方から寄ってくるというものだ。

ただ、あくまでその優しさは彼の味方である限り、という条件付きではあるが。

「確かに隼人君はそういう苦労なさそうだよねー」



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