過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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230:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 13:13:08.09 ID:AuVSUEXb0
「と、ととべっち!?」

ととべっちってなんだよ。たまごっちに出てきそうだな。

うわ、絶対育てたくねぇ。

おいおい、なんか海老名さんの顔赤くないか?まさかの戸部大勝利なのか?

「とべっち、最近隼人君やヒキタニくんと仲良すぎじゃない!?大岡君や大和君とのただれた

関係がみたいのに!」

のに!のに!のに……。

まさに絶句。無言絶句。ZECKって書くとなんかかっこいい。

「えっと、つまりどういうこと……?」

口を開いたのは由比ヶ浜だ。

さすが普段から一緒にいるだけあって慣れている。

「最近戸部っち、ヒキタニ君とよく話してるじゃない?それにグループ決めの時とかも意味あ

りげな視線を送ったりしてたし。ぐ腐腐腐腐」

うわぁ……ダメだこいつ……。

と、少し真剣な表情になって彼女は言う。

「仲良くするのはもちろんいいんだけど、大岡君達と距離置いたのが気になってさ」

なるほど、そういうことか。

確かにすでに出来上がっているグループに俺と戸塚が入るというのは不自然な構図だ。

「まぁ、人にはいろいろ事情があんのさ」

「うーん、まぁそうなんだろうけどね。あのね、誘うならみんなを誘ってほしいの。そして、

全部受け止めてほしい!ふふ、ヒキタニ君総受けとかきましたわ―」

「冗談じゃねぇよ……」

「それで、結局何がいいたいのかしら?」

流れる空気をすべて無視して雪ノ下は問いかける。

「うーん、なんかね、今までいたグループがちょっと変わっちゃったなぁって……」

彼女の声が憂いを帯びたものに変わる。

「さっきも言ったけど、人には色々ある。仲良くする相手が変わるなんてよくあることだろ」

言ってから思う。今居るこの居場所は変わらずにいてほしい、と。

だから、海老名姫菜の想いも理解してしまった。

「それでも、今までどおり仲良くしたいから」

その笑顔は腐ってもなく邪気もなく、どこまでも自然な笑顔だった。

みんな仲良く、たとえそれが上っ面だけの関係だとしてもその継続を望む者はいるだろう。い

や、ほとんどの者がそうだ。

しかし、だ。

今目の前にいる海老名姫菜という人間の真意がそんな単純なものなのか、俺は測りあぐねてい

る。

「それじゃヒキタニ君、よろしくね。あ、修学旅行でもいいホモシーン楽しみにしてるから!

それでは〜!」

「なんだったのかしら……」

「さぁ、な。ま、あいつらみんな仲良くしてやりゃぁいいんじゃねぇの。上っ面の関係だ。き

れいに見せるのは難しいことじゃない」

「変わらないわね、あなたも」



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