過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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242:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 13:25:42.47 ID:AuVSUEXb0
「戸塚っ!?」

「さいちゃん!?」

「おい!」

龍は戸塚にかみついたまま高く舞い上がる。

そして、少し離れたビルの屋上に吐き捨てた。

「おい由比ヶ浜!アドベントカードは使えるか!?」

「無理!さっき使ったばっかだからしばらくは……」

モンスターの力がなければ俺達はあそこまで登れない。

内部の階段を使うにしてもかなりの時間が経ってしまう。

「っ、川崎!お前のあのジャンプで何とかできないか!?」

「あの高さはさすがに無理だ……」

「くそっ!」

俺は急いで走りだす。

とにかく今は一刻も早く戸塚のもとに行かなければ。

俺の分身、仮面ライダーリュウガは、戸塚よりも戦闘能力が高い。

サバイブのカードを所持しているうえ、戸塚は先程の戦いで無視できないダメージを受けてい

た。

……このままでは、確実に負ける。

自らの出せる最大限の力で階段を駆け上がる。

由比ヶ浜と川崎は俺の後を追っていくらか下の階を上っている。

と、その時だ。

俺の視界に空中から落ちてくる戸塚の姿が目に入った。

背中の翼を広げて無事着地に成功したようだ。

それから一秒もせず、ドスンという嫌な音が聞こえた。

リュウガが地面に着地した音だ。

彼の足もとはかなり沈んでいる。

あれだけの高さから落りて、少しもダメージを受けた様子がない。

そしてリュウガは、あらかじめカードをセットしていたであろうバイザーを引く。

『Final Vent』

聞こえるはずなどないのに、俺の耳にその音は明瞭に聞こえた。

リュウガの周りをドラグブラッカ―が回りながら上昇していく。

壁を力ずくで壊し、そこから飛び出る。

だが、……間に合わない!

闇をまとったリュウガが戸塚に向かっていく。

戸塚は深刻なダメージのせいか、まともに防御姿勢もとれていない。

「やめろぉぉぉぉぉぉっっっ!」

「でいやぁぁああぁぁっ!」

それは、俺がつい先ほどモンスターを倒した時の焼き直しのように、リュウガの攻撃が届くと

同時、大きな爆発が起きる。

戸塚がいたはずの場所には、カードデッキすら落ちていなかった。

……何一つ、残ってはいなかった。

「と、戸塚ぁぁぁぁっっっ!」



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