過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
1- 20
245:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 13:27:09.96 ID:AuVSUEXb0
「ヒキオじゃん」

三浦優美子、由比ヶ浜と海老名の属するグループの女王にして、材木座義輝を殺害した仮面ラ

イダー王蛇。

俺と因縁浅からぬ相手だ。

「あんさー、あんたら一体何してるわけ?」

「あんま姫菜にちょっかい出すのやめてくんない?」

俺は彼女の声には答えず、手にしていた週刊誌のページをめくる。

「聞いてんの?」

「聞いてる。それに、ちょっかい出してるわけじゃない」

答える声はどうしても攻撃的になる。

こいつらの依頼を受けなければ戸塚が死ぬこともなかったはずだ。

実のところはこいつは依頼人ではないが、だからといって気にせずにいられるほど俺は大人で

はない。

「出してんでしょ。見てればわかっし。そういうの、迷惑なんだよね」

「迷惑、ね。でもそうしてほしい奴もいるみたいだぜ?お前の仲良しグループの中によ」

「はぁ?」

「それに、お前はそれによって何か被害を受けたか?」

「これから受けんだよ」

「お前のくだらん推測でとやかく言われてたらたまんねぇな」

「あんたねぇ……」

「それに、これは葉山がやろうとしてることでもある。確認してもらってもかまわないぜ?」

「隼人が……?そう……わかった。でも、あんたが姫菜にかかわるんなら知っててほしいこと

がある」

「……」

「姫菜、黙ってれば可愛いから、紹介してほしいって男結構いんのね?でも薦めても、なんだ

かんだで断られてさ、でもあーしてれてるだけだと思って結構しつこくやっちゃったわけ。そ

したらあいつ、なんて言ったと思う?」

「その答えが俺にわかるとお前は思っているのか?」

しかし三浦は俺の悪態を意にも介さぬ、というよりこちらの言うことなど聞いていないようだ。

「『あ、じゃぁもういいです』って言ったの。赤の他人みたいな感じで」

彼女のそんな様子は、あまり彼女に対してよく知らない俺でさえ想像するに難くなかった。

「あーし、今の関係、結構気に入ってるわけ。でも、姫菜が離れて行ったら今みたいではいら

れなくなる。もう一緒にばかみたいなことやってらんなくなる」

一拍置いて、冷たい声音で彼女はつづけた。

「だから、余計なことすんな」

そう言い残し、彼女は俺の前を去っていった。

お前達の幸せなど壊してしまいたいと思った俺は、嫌な奴なのだろうか。

日も少し暮れかかってきた。

京都の夕日はとても美しい。

俺は雪ノ下、由比ヶ浜と合流し、告白サポート体制に入っている。

トイレ帰りで周りを見ながら少しぶらぶらしていると、誰かに声をかけられた。

「ヒキタニくん、はろはろ〜」

海老名姫菜だ。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice