過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/29(火) 13:29:17.14 ID:AuVSUEXb0
「ごめんなさい、今は誰とも付き合う気がないの。例え誰にどんなシチュエーションで告白さ
れても絶対につきあう気はない。それじゃ」
クルリと背を向け、小走りで彼女は去っていった。
「だとよ」
「マジか―……。ヒキタニ君、そりゃないっしょ―……あんまりっしょー。まぁ、振られる前
にわかってよかったけどさ」
大きくため息をつき、
「でもま、今はって言ってたし?俺、負けねーから」
そう言い残し、彼もまた去っていった。向かう先には大和と大岡がいた。
葉山も戸部の後を追う。すれ違いざま、彼は小さな声で呟いた。
「……みじめだな」
「誰のせいだよ」
その憐れむような表情には耐えられなかった。
怒りで飛び出しそうになる拳を必死で押さえる。
あわただしく皆が去っていき、残っているのは俺と雪ノ下、由比ヶ浜だけになった。
冷たく糾弾するような視線で雪ノ下は俺を睨む。
「……あなたのやり方、嫌いだわ。上手く言えなくて、とてももどかしいのだけれど……あな
たのそういうやり方、とても嫌い」
「ゆきのん……」
一人、彼女は去っていった。
俺は、返すべき言葉を持っていなかった。
「あたし達も、もどろっか」
一歩遅れて由比ヶ浜が俺の後をついてくる。
「いやー、あれはだめだったねー」
「そうだな」
「結構びっくりだった、一瞬本気かと思っちゃったもん」
「んなわけないだろ」
「でも、もうこういうことやめてね」
「ならお前は、お前達は、何かほかに策があったってのか?」
「それは……」
「あれが一番効果的だった、それだけのことだ。それに俺は、あいつらとの間でいくら確執が
生まれようが溝ができようが関係ないしな」
「……そういう問題じゃ、ないよ」
「なら、どうすればよかったんだ?」
いけない、と自分でもわかっている。これは完全な奴当たりだ。
「考えもなしに、人の批判ばかりするな、お前も、雪ノ下もだ」
「けど、けどさ……人の気持ち、もっと考えてよ」
「誰の気持ちをだ?ああしたことで誰かが傷ついたのか?」
「……なんでいろんなことが分かるのに、それがわからないの?」
「お前と雪ノ下に気を使ってほしかったと言っているのか?目の前で同じ部活のメンバーが傷
つくのを見るのは罪悪感があるから、ってか?」
「……バカ」
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