過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/29(火) 13:34:26.91 ID:AuVSUEXb0
「……つまり、由比ヶ浜は長く生きられないと、そういうことか?」
「何もしなければ、ね。ミラーワールドのモンスターを倒せば、砂の量は増える。ライダーな
ら、それよりはるかに多く。そして、ライダーバトルが終わった時この砂時計は消えて、彼女
の寿命の成約は無くなる。あ、もちろんもともとの寿命で死ぬけどそれはさすがに勘弁だよ?」
そう言って陽乃は汚い笑みを浮かべた。
これで俺達は、ライダーバトルを止めるという選択肢は取れなくなった。
雪ノ下はもとより小川絵里を助けるという戦う理由があったが、俺と由比ヶ浜との出会いによ
って戦いに対していささか消極的になった。
そして俺は、今まであまたライダーと交戦してきたが、基本的には非戦派だ。
その状況は、ライダーバトルを始めた彼女からすれば好ましいものではなかっただろう。
「説明はこれくらいかな。じゃ〜ねー」
彼女らしい笑い声をあげて、雪ノ下陽乃は去っていった。
「……そういうこと、ね」
「まぁ、何かあるとは思ってたがな」
「それでも私達は、前に進まなければならない。覚悟を決めなければならない」
「……わかってるさ、一番守らなきゃいけないものくらい」
「その言葉を聞いて安心したわ」
だけど、だからといって、それ以外の物をすべて捨てる覚悟は……。
しかし、それを今言うわけにはいかなかった。
「それじゃ、始めるわ」
雪ノ下が砂時計をひっくり返す。
ゆっくりと、命の砂が落ちていく。
「……あれ?ゆきのん?」
今度こそ、由比ヶ浜結衣が目を覚ました。
「由比ヶ浜さん!」
先程の焼き直しのように、雪ノ下は再び由比ヶ浜を抱きしめる。
「え!?ええっ!?ど、どしたのゆきのん!いつもはこんなことゆきのんからしないのに!」
「あなたは必ず、私が守るから……」
「ま、守るって何から?えへへ、でも、ありがとう」
由比ヶ浜も雪ノ下の背中に手をまわしてギュっと抱きしめる。
早速百合百合かよ、と茶化す気にはならない、なれなかった。
雪ノ下の感情は、察するに余りあり過ぎるから。
「あ、ヒッキー。何でだろ、久しぶりな気がするなぁ」
「ん、まぁ、二日ぶりだけどな」
「えへへ、でも、また会えてよかった、そんな気がするんだ」
「……っ」
「……あの、由比ヶ浜さん。こんなことを早々に聞くのもどうかと思うのだけど、トラウマな
どには、なったりしていないの?」
「トラウマ?なにそれ、トラなの?ウマなの?どっち?」
「トラウマというのは、心の傷のことよ」
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