過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/09/29(火) 13:37:53.68 ID:AuVSUEXb0
初耳だな。
由比ヶ浜も首をかしげる。
まぁこいつはこんなばっかなんだけど……。
だが、雪ノ下雪乃だけは違った。
「ええ、すでに公示もすんでますよね。立候補者も発表されてたと思いますが」
「お前すげぇな。何でも知ってんじゃねぇの?」
「なんでもは知らないわ。知ってることだけ」
こいつ……ラノベ読んだってのは本当みたいだな。
「さすが雪ノ下さんだね。それで、一色さんはその会長候補なんだけど……」
そう言う彼女の歯切れはどこか悪い。
「あ、今向いてなさそうとか思いませんでした?」
一色が俺の方を向いてそう言った。
「いや、別に。俺はお前のこと何も知らないし興味もないからな」
「ヒッキー、言い方」
何だろう、彼女からはあまり俺の好きではない、どちらかというと苦手なオーラが出ている。
それは、俺がこの手でその命を奪った折本かおりや、相模南に似ている。
まぁつまり、彼女は空々しくて薄ら寒い。
「それで、何か問題でも起きたんですか?」
どこか苛立ちを内包させた声で雪ノ下が尋ねる。
「一色さんは会長に立候補したんだけど、その、なんていうのかな。……当選しないようにし
たいんだ」
「要は、選挙に負けさせてほしいということですか?」
端的な雪ノ下の質問に城廻がうなずく。
「生徒会長をやりたくないということか?」
「はい、そうです」
一切悪びれるふうもなく彼女は言ってのけた。
「……ならばなぜ立候補したの?」
「私がしたんじゃなくて、勝手にされてたんですよー」
何それ?どこの芸能人?
「なんて言うか、悪ノリっていうんですかね〜。クラスの友達が何人か集まってっていうか〜」
そいつらは間違いなく友達ではないが、俺が教えてやる義理もないし、彼女もそんなことは望
んでいないはずだ。
「それにしては、随分手が込んでるわね。推薦人は三十人以上必要なはずなのに」
「事情が事情だし、取りやめにしてもらえばいいだろ。選挙管理委員会の責任でもあるしな」
俺がそう言うと、城廻は少し気まずそうにうつむいた。
「うん……私達生徒会の最後の仕事がそれでね……責任感じてるんだ……」
責任感じてるのに問題を人に丸投げにするのはどうなの?
「それが、担任もかなりやる気になっちゃってて……」
「それこそ事情を話せばいいだろ。下手すりゃいじめだぞ?」
「人の話聞かない人でね……私から言ってみたんだけど、逆効果だったよ」
「なら、立候補の取り下げも難しそうだな……」
「うん、規約にも書いてないしね……」
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