過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/08/15(土) 22:02:04.41 ID:SnglK6U90
「……そいつはよかった」
「家庭科室に行くわ。比企谷君も一緒にね」
「家庭科室?」
「なにすんの?」
「クッキー……。クッキーを焼くの」
「はぁ、クッキーを」
さっぱり話が読めん。
「由比ヶ浜さんは手作りクッキーを食べてほしい人がいるそうよ。でも、自信がないから
手伝ってほしい、と」
「そんなこと友達に頼めよ」
「う……、そんなこと、あんまり知られたくないし、占いでもやめた方がいいって出たし
……」
また占いかよ。最近の女子高生ってのはそんなもんなんかね。
由比ヶ浜は視線を泳がせながら言う。正直言って他人の恋路なんてどうでもいい。
「はっ」
思わず鼻で笑ってしまう。
「うう……」
「へ、変だよね。私みたいなのがクッキーなんて……」
「いや、変っていうか純粋に興味がないんだよ」
「ひどい!ヒッキーまじきもい!あー、腹立ってきた。私だってやればできる子なんだか
らね!」
由比ヶ浜が言ったその時だ。キーン、と、つんざくような高音が俺の頭に響く。
「由比ヶ浜さん、では、先に家庭科室に行っててくれるかしら。私達は用意があるから」
「うん、わかった」
そう言って由比ヶ浜は、教室を去った。
「雪ノ下?」
「モンスターが、来たわ」
なるほど、あの音はモンスター襲来の合図ってわけか。
「「変身!」」
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