過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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305:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/29(火) 13:59:03.71 ID:AuVSUEXb0
「Final Vent」

マグナギガのもとに近寄り、私も必殺のカードを使う。

マグナバイザーを、マグナギガに連結させる。

邪魔になるので、他の武器は全て装備解除する。

「はははっ!いいねいいねっ!そうこないとっ!」

「Final Vent」

そのカードを王蛇がスキャンした瞬間、獣帝の腹がぽっかりと開く。

そしてそこを中心に渦が発生する。

あれはまるで……ブラックホールだ。

だが要は、あそこに近づきさえしなければいい。

敵は私を攻撃してジェノサイダーのもとへやろうとするはずだ。

つまりこれは、王蛇が私のもとに来るまでに撃退できるかできないかの勝負ということだ。

私のファイナルベント『ワールドエンドは、高火力にして広範囲を攻撃できる技だ。

この勝負の利は私にあるっ!

王蛇がどんどん近付いてくる。

まだだ……三、二、一……

「ワールドエンドッ!!!」

今まで私が放って来た中でも、最大級の攻撃。

避けられるはずがない。

だが、しかし……

「たぁっ!」

王蛇もまた、これまでにないほどの高い跳躍をして見せた。

ある程度の高さならば、この技にとっては支障はない。

ミサイルなどが当たり、落下してきた相手は結局他の攻撃の餌食にもなるのだから。

だが、あの高さは……

「攻撃が、当たらんっ!!」

「おらぁっ!」

王蛇は空中から、ギガランチャーを乱射する。

こちらの攻撃は当たらない、しかし相手の攻撃は命中する。

そんな勝負の行方は子供にだってわかる。

私達の攻撃は中断させられた。

そしてそのタイミングを見計らったように、王蛇が着地する。

彼我の距離、わずか二メートル。

「ドゥームズ……デイッ!」

『ドゥームズデイ』、終末の日。何と不吉な名だろう。

それを言ってしまえば、私のワールドエンドも同じようなものか。

比企谷の『ドラゴンライダーキック』などという名前の方が珍しい。

現実逃避の為か、奴の攻撃を喰らった瞬間私はそんなことを考えた。

マグナギガと供に宙を舞う。

後三秒もしないうちに私たちはあのブラックホールにのみ込まれる。

運よく自分だけ助かったとしても、モンスターとの契約が切れた状態で王蛇に勝つことなど到底できはしない。

そしてマグナギガは、ここから絶対に脱出できない。



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