過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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34:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/23(日) 21:59:15.87 ID:lyWeeGpg0
自分に迎合しようとする人間を強く否定する者は少ない。

しかし雪ノ下はそんなことお構いなしだ。味方を作らず、しかもそれでいて、一人で乗り切れ

る能力を持った彼女は、人の痛みなどわからない。いや、わかっても気にしないというのが正

しいのかな。だから彼女には、人が救えない。

彼女たちは、まったく正反対の存在なのだ。相入れなくて当然だろう。

俺には、由比ヶ浜が怒って帰る未来が見えていた。

「か……」

ほらね、やっぱり。帰るっていい出すんだろ?そのくらいわかってるわかって

「かっこいい……」

「「は?」」

俺と雪の下の声が重なる。

「建前とかそういうの全然言わないんだ。そういうのって、すごくかっこいい!」

由比ヶ浜が熱い目線で雪ノ下を見つめる。

雪ノ下は若干、いやかなり戸惑っていた。

「な、何を言っているのかしら。私、結構きついこと言ったと思うのだけれど……」

「ううん!そんなことない!確かに言葉はひどかった。でも、本音って気がするの」

違う。こいつは言葉をオブラートに包めないだけだ。

「ごめんなさい。ちゃんとやるから、力を貸してください」

由比ヶ浜は逃げなかった。どころか、あの雪ノ下が押されている。

雪ノ下にとっては初めての経験だっただろう。本音を言われてちゃんと謝るやつは少ない。

「正しいやり方を教えてやれよ」

「一度手本を見せるから、その通りにやってみて」

「うん!」

彼女たちの表情は一様に明るかった。

ま、料理がうまくいくかどうかは別だけどな。



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