過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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361:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/09/30(水) 12:37:06.97 ID:IK7FAaPI0
そう言うとディケイドは足を止め、戦闘に戻って行った。

マナ「大丈夫?助けてもらわないと負けちゃうよ?」

剣崎「こんな時まで心配してくれるの?ほんと、六花じゃないけど、幸せの王子にもほど

があるわ!」

剣でマナの胸を切りつける。

マナ「うっ……」

体勢を立て直し、マナは続ける。

マナ「だって仕方ないでしょ!困ってる人がいたら、助けたいよ!」

剣崎「無理しすぎなのよ!」

マナ「あたしは、あたしにできるだけの無理をしてるだけ!」

剣崎「その結果が、これでしょ!あなた一人が、苦しんでるじゃない!」

マナ「それでみんなが幸せになれるならいいよ!幸せの王子は、鉛の心臓だけになっちゃ

ったけど、それでも、満足してたはずだよ!」

……。

剣崎「なら、残された人たちはどうなるの!王子がいなくなったことにも気付かない、救

われた人たちは、一体どうすればいいのよ!」

「Spade 10 Jack Queen King Ace……Royal Str

ate Flash!」

マナ「やぁぁぁあああぁぁっ!」

互いの全力が、ぶつかり合う。

大きな爆発が起きる。

そして……

マナ「ああ、よかった……」

マナがその場に、ドサリと倒れ込んだ。

剣崎「マナ……あなた最後、わざと手を抜いたわね?」

マナ「気づいてたんだ……」

剣崎「……わざと負けて、わたしに封印されるつもりだったのね」

マナ「他に方法がある?まこぴーはああ言ってくれたけどさ、あたしの体は、もうあたし

の意志ではどうにもならない。戦うほどにあたしは、獣に近づいて、戦うことしか考えら

れなくなる。

そんなあたしを倒せるのは……あなただけだよ、まこぴー」

そう言うとマナは、満足そうに眼を閉じた。

剣崎「せめて私は、一生忘れないわ。この街に、誰よりも優しい、幸せの王子がいたこと

を……」

マナ「……ありがとう」

私は黙って、最後の封印のカードを静かにマナの上に置いた。

少しずつ、マナの体が消えていく。

剣崎「……さようなら」

マナを封印したカードがわたしの手に戻ってくる。



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