過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/10/01(木) 20:49:57.45 ID:KZITtGRU0
ラブは、一人商店街を歩いていた。
ラブ「せつな……」
せつなとの間には、たくさんの楽しい思い出がある。
ラブ(あのペンダントを渡した時も、嬉しそうにしてたのにな……)
そして、イースとの戦いのことも同時に思い出される。
イースはいつも、憎しみを隠そうともせずに戦っていた。仮面の上からでも、ありありと
わかってしまうほどに。
最後に頭に浮かぶのは、せつなが友情のあかしのペンダントを壊したあの光景。
ラブ「私は、一体どうしたら……」
ラブ「私にできることって……」
???「よっ!お譲ちゃん、ドーナツ食べてく?」
ラブ「かおるちゃん……」
*かおるちゃん……ラブ達がよく行くドーナツ屋の店長。移動販売をしている。中年のお
じさん。サングラスをかけている。
あまり気が進まなかったが、特に自分にできることも思いつかず、ラブはながされるまま
に席に着く。
かおる「どう?その新作のドーナツ」
ラブ「え?」
かおる「メロン味、作ってみたんだけど」
ラブ「メロン……」
『メロンアームズ!天・下・御・免!』
メロン、それはいつもせつなが使っていたロックシードだ。
ラブ「……行かなきゃ」
かおる「え?」
ラブ「ありがと、かおるちゃん!」
そしてラブはまた、勢いよく駆けだした。
だがそれは先程までとは違う、決意に満ちた力強い表情だった。
かおる「青春、だねぇ」
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