過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)
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くすっち天頂@公認ぼっち党員
◆A9VvCAXQOewN
[saga]
2015/08/23(日) 22:37:44.11 ID:lyWeeGpg0
由比ヶ浜の言葉に従い、俺達は部室へと戻る。
「しかし、驚いたな。由比ヶ浜がライダーなんて……」
「そうね。基本的にライダーは、どうしてもかなえたいと思う人間がなるはずだけど……。あ
なたにも、願いがあるの?」
「ううん、これはもともとあたしのじゃなかったの。あたしの、いとこの物だよ。その子はね、
こんな戦い馬鹿げてるって言って、モンスターと契約しなかったの。そうしているうちにモン
スターに襲われて……死んじゃった」
「……そう」
「うん、だから私がこれを受け継いでね、ライダーバトルを止めるんだ!」
「でも、他のライダーはあなたたちのようには考えていないと思うわ」
「うん、そうだと思う。それでも、止めたい。って……え?達って?」
「そこにいる比企谷君も、ライダーバトルを止めようとしてる。あなたたち、わかってる?他
のライダーは、あなたたちを[
ピーーー
]気で来るのよ?」
「わかってるさ。最後になったら、お前も俺と戦おうとするんだろう。それでも、止めたい。
そうだな、それが正しいとかじゃなくて。それが、ライダーとしての俺の望みなんだ」
「……フフ、なら、私には止められないわね」
「そういうこった」
「えへへ、これからよろしくね!ゆきのん!」
そう言って由比ヶ浜は雪ノ下に抱きついた。
「ねぇ、ちょっと、暑苦しいのだけど……」
んじゃ、俺は帰るとするか。ドアに手をかけた、その時。何かが飛んできた。
「ヒッキーもありがとね!お礼の気持ち!」
それは、黒々としたクッキーだった。ま、くれるっつーンならもらってやるか。
俺は廊下でクッキーを口にした。
「……にが。でもまぁ……ちったぁましになったんじゃねーの」
俺はひとりごちた。
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