過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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46:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/23(日) 23:03:09.66 ID:lyWeeGpg0
……?命をかけて守る?そんなこと、後にも先にも一度だけだ。でも、それをこいつが知って

るわけないし……。

まぁ、今はそんなこと些細なことか。

「なんなのよあんたたち!突然現れて好き勝手言っちゃってさぁ!」

折本が激興する。

そして、ポケットからカードを取り出す。

蟹の、カード。

人を襲わせてたライダーは、こいつ、だったのか。

窓から蟹のモンスターが出現する。

由比ヶ浜に襲いかかるのを、ダークウイングが止める。

「なんだ、ほんとに……。かおり、お前も、化け物なのか?」

永山はそう言い残すと、そそくさとその場を去って行った。残りの二人も同様だ。

「あんたらのせいで、全部台無しじゃないっっ!」

「それは、あなたの自業自得でしょう」

「うるさいうるさい!あんたは、私が倒す!」

デッキを、かざす。

「変身!」

「……いいわ、けしてあげる。変身!」

二人が、鏡の世界へと向かう。

折本に誤算があったとすれば、この場にいたライダーが、雪ノ下一人ではないということだろ

う。

「ヒッキー、少しだけ、待っててね。……変身!」

由比ヶ浜も変身する。

俺は一人、取り残された。

「……。はぁ」

しばらく俺は、茫然としていた。なんとなくぼうっと、鏡の中を見ていた。

折本は、雪ノ下一人にも押されていたが、由比ヶ浜が加勢してからは、もうまともな勝負にな

っていなかった。

「ああああっっ!」

二人とも、折本の叫びを聞いても、攻撃の手を緩めることはなかった。

それだけ怒っていたのだろう。

そうしたのが俺のせいだと思うと、何とも言えない気分になる。

どうして彼女たちは、出会ったばかりの俺の為にここまでしてくれるのだろう。きっと、とて

もとても優しいのだろう。




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