過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
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65:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/23(日) 23:12:45.48 ID:lyWeeGpg0
「ったく……。お前がコンファインベントとっとけばあんなことには……」

「そうだよ!しっかりしてよね!」

「もふぅ!?そもそも我のエネルギーを横取りしてなければこんなことには……」

「何かしら?財津君?」

「……。材木座です」

「ま、過ぎたこと言ってもしゃーねーわな。んで、材木座。お前なんかようがあってここ来た

んじゃねぇの?」

「もほっ!ゴラムゴラム。これは失念しておったわ。いかにも!これを……」

言って材木座は、分厚い原稿用紙の束を渡してきた。

「なに……。これ?」

「小説の原稿みたいだな」

「いかにも!これはライトノベルの原稿だ!とある新人賞に応募しようと思ったが友人がおら

ぬゆえ感想が聞けぬ。読んでくれ」

「今とても悲しいことを言われた気がするわ……」

なるほど、な。厨ニ病になるくらいだからそういうものを目指すのも当然と言えば当然か。

「なんで俺達?投稿サイトとかあるだろ」

「それはできぬ相談だなぁ……。あいつらは容赦がないからな」

メンタル弱ぇー……。

「でもなぁ……」

ちらりと雪ノ下の方を見ておれはつぶやく。

「投稿サイトよりひどいのがいると思うんだけど……」

俺達はそれぞれ原稿を預かり、家で読むことにした。

小説の内容は、学園異能バトルラブコメもの。何というか詰め込みすぎ感が出てた。文体も終

始一貫してないし。

読むのが朝までかかったせいで、一日中授業に集中できなかった。由比ヶ浜の奴は元気そのも

のだったのでどうせ読んでないんだろう。

俺が部室のドアをたたくと、雪ノ下は珍しく船をこいでいた。

「お疲れさん」

俺のねぎらいの言葉にも反応を見せない。

そのほほ笑む表情は優しく微笑んでいて、普段とのギャップに驚かされた。

このままずっと見ていたいという思いに駆られる。

好きになっちまうぞ!

と、その時。雪ノ下がゆっくりと目を開いた。

「……驚いた、あなたを見ると一瞬で目が覚めるのね」

ああ、俺も目が覚めたよ。永眠させてやりたい、この女。

「その様子だと、随分苦労したようだな」

「ええ、徹夜なんて久しぶりよ。私、この手の物は好きになれそうにないわ」

「材木座のをライトノベルのすべてだなんて思うなよ。面白いのなんていくらでもある。よか

ったら……」

「気が向いたら、ね」

これ絶対読まないフラグだわ。



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