過去ログ - 仮面ライダーぼっち&ぼっちライダーディケイド(完結編)  
1- 20
73:くすっち天頂@公認ぼっち党員 ◆A9VvCAXQOewN[saga]
2015/08/23(日) 23:18:53.46 ID:lyWeeGpg0
同じグループで親しくしてきた友人を失ったと思っているのだから当然だろう。

だが……。

「本当に、そうか……?」

「え?それどういう意味?」

「いや、なんでもねぇよ……」

「仮面ライダータイガ、ね」

「は?あんた何言ってんの?」

雪ノ下は俺の言わんとすることを察したらしい。

「いいえ、ただの独り言よ」

俺の見当違いであればいいんだがな……。

「あれ?ヒキタニ君達、戻ってたのか。みんな、どこに行ってたんだ?」

教室に入ってきた葉山が俺達に問う。

「……いや、別に」

「大したことじゃねーし。つーか女子の秘密聞くとか隼人らしくねーべ?」

「はは、それもそうだな」

葉山は真剣な表情を消し、人当たりの良さそうな笑顔を浮かべる。

「昼食がまだだったわね。行きましょう、由比ヶ浜さん」

「え?あ、うん!ゆきのん大好き!」

あんなことの後だというのにこいつらゆりゆり始めやがったぞ……。

「ハハハ、一件落着、かな?」

「ま、そういうことでいいんじゃねぇの?」

「そっか、でもやっぱり気になるな。……比企谷君のことは」

「気にすんなよ、英雄野郎」

「なんのこと?」

そう言った彼の笑顔は、先ほど以上に欺瞞に満ちあふれていた……。

気持ちを変えれば態度が変わる。

態度が変われば行動が変わる。

行動が変われば周りが変わる。

周りが変われば世界が変わる。

世界が変われば人生が変わる。

そして……月が変われば体育の種目が変わる。

我が校の体育は三クラス合同で行われ、男子総勢60名をにたつの種目に分けて行う。

今月からはテニスとサッカー、いかにもリア充といったスポーツだ。

「よーーし、それじゃ二人組作って練習やれ」

出たな、ぼっちに言ってはいけない言葉の代名詞!

だがそれは、逆にいえばいくらでも対応策を考える時間があるということでもある。

受けてみろ!我が奥義!

「すいません、俺調子よくないんで壁打ちしていいっすか?みんなに迷惑かけることになっち

ゃうんで」

そう言って、教師の言葉も待たずにさっさと歩きだす。

特にこの『迷惑かけたくない』が、集団行動を重んじる体育会系には有効だ。

「うわぁっ!今のやばくね!?マジやばくね?」

「マジやばいわー。激熱だわー」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
635Res/1285.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice