22:名無しNIPPER
2015/08/14(金) 23:38:07.81 ID:5UidY0PzO
…どうかなって、言われても。
「…」
魅力的ではある。
まさに、棚から牡丹餅だ。
それなら、僕の力は120%発揮できる。
…だけど。
『GACKTさん!』
『ガクちん!』
『ガッくん!』
『ガクちゃん!』
…。
今僕がここで歌手になったとしたら。
…彼女達はどうなる?
新しいプロデューサーがつくのかもしれないけど。
「…」
でも、この半年。
半年とはいえ、絆は出来た。
出来たはずだ。
だとしたら僕は…。
僕は、自分の力を最大限に生かす為に、彼女達を捨てるのか?
僕は、逃げるのか?
…。
「…愚問だよね」
「?」
「嫌なんだよね。一度任せられた事を辞めるのって」
「…シンデレラガールズプロジェクトのことか?」
「そうだよ」
「ふむ…」
思わずタメ口になっちゃったけど、気にしてない様子だ。
いや、それなりに評価してくれているということなのだろうか。
「…分かった。だが気が変わったらいつでも来るといい」
「…気が変わったら、ね」
生憎、見捨てる気はないよ。
それをやるくらいなら、この事務所を辞めるだけだ。
誰一人捨てやしない。
彼女達は、もう僕の娘なんだから。
視線を感じながらも、僕は彼女に背を向け事務所に戻っていった。
…というか。
優秀な人材「は」貴重、か…。
これは、一波乱起こしそうな予感がするな。
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