過去ログ - 卯月「これが私たちの、ガンプラバトル」
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107: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2015/08/27(木) 21:06:45.34 ID:QIpcw0/M0

十分間の休憩は、卯月にとっては一瞬に近い休憩時間だった。

深呼吸をしながら自らのジム・カスタムを握りしめ、パイロットスーツの安全確認を済ませていた。

今度は、きちんと自分で着る事が出来た。

凜も茜も蘭子も心配そうな表情で見据えていたが、卯月が最後に笑顔を見せて「行ってきます!」と挨拶すると、三人も手を振って見送った。

バックステージから現れる、卯月と雪歩に、観客が湧きあがる。

だが、誰もが勝利を雪歩と疑っていない。アウェーな雰囲気に呑まれないようにした卯月が、雪歩に視線を向ける。

雪歩は静かな視線を卯月に向けて、はにかんだ笑顔を見せた。

「宜しくね、卯月ちゃん」
「はいっ! 宜しくお願いしますっ」

 やり取りはそれだけだ。二人はステージに用意された筐体に入り込み、卯月はガンプラスキャナに自身のプラモデルを読み込ませた。

「レベルは――あ、19に上がってる!」

 ガンプラは、その完成度によってレベルが左右される。最大は30、最少は6。
以前調べた際のレベルは16で、そこから少しではあるものの、レベルが上がっているようだ。
 ブリーフィングタイム中に、周波数をランダム設定にし、雪歩に自分の息遣いなどを悟られないようにし――

『ではこれより、バトルスタートです』
 
ナレーターによる開始が示唆される。
卯月は操縦桿を握りしめ、そのスタートを待った。

『ガンプラファイト――レディ、ゴーッ!』

「島村卯月、ジム・カスタム――頑張りますっ!」

『萩原雪歩、ユニコーンガンダム――行きますぅ!』



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