過去ログ - 卯月「これが私たちの、ガンプラバトル」
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11: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2015/08/15(土) 22:31:01.13 ID:bjpB9rtg0

 そこで、店の入り口から声が聞こえて、卯月と凜が振り返ると、そこには一人の少女がいた。

頭頂部に二つのリボンを付けた、可愛らしい女の子だった。
学生服を身にまとい、眼鏡と帽子を取り外した彼女は、一直線にガンダム・ビルドバトラーの受付へ。

「こんにちわ、二十三番のパイロットスーツ取り出しで!」
「はいよ」

 受付でパイロットスーツを受け取り、それを着込みながら、二人の近くに来ると、その二人を見据えて、きょとんとした。

「あれ。卯月ちゃんと、凜ちゃん?」
「あ、あの……もしかしなくても、天海春香先輩、ですよね?」
「うん! 二人もガンプラバトル?」

 二人の前に現れた少女は、天海春香。

――卯月たちの目指す、トップアイドルの名を我が物とする大人気アイドルである。

「えっと、卯月はこれから初バトルで」
「そうなんだ。じゃあ凛ちゃんが練習相手になるの?」
「いえ。私はさっき野良で遊んだので、初心者エリアとかでやらせようかと」
「あ――じゃあ」

 春香が、自身のカバンの中から、一つのポーチを取り出した。それはバンナムが公式に販売している、持ち運び用プラモデルケースである。

その中から、一つのガンプラが手に持たれる。

凛のガンダムMk-Uにも似た外観と、白・赤・青・黄のトリコロールが綺麗に彩色されているプラモデルだ。

その上に艶の加工を入れ込んであるその出来に、凜はゴクリと息を呑んだ。

「卯月ちゃんの初バトル。先輩がきっちり、指導してあげるよ」

 その申し出を断る事など、今の二人に出来るはずも無く、卯月は緊張した面持ちで、ガンダム・ビルドバトラーの筐体に乗り込んだ。



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