過去ログ - 卯月「これが私たちの、ガンプラバトル」
1- 20
113: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2015/09/22(火) 20:26:54.88 ID:efvygxsK0

そこで、雪歩は少しだけ項垂れ、そして考えるのだ。

――いいのだろうか、本気で戦っても。

そう考えた時、頭の中で卯月の可愛らしく、そして素敵な笑顔が横切った気がした。

――今私は、あの笑顔を歪ませている。

――そうだ。あの笑顔は、彼女自身の物では無い。

――あれは、誰もを笑顔にしようとする、アイドルの笑顔なのだ。アイドルとしての、魅力なのだ。

――私は、あんな笑顔を出来ているのだろうか。

否。断じて否。

モニターに薄く映る自身の表情を、どれだけ醜いと感じるだろう。

雪歩はどこか、自分が卑しく、卑怯な人間だと感じた。自分の為しか、戦う事が出来ない自分が、酷く愚かな存在に見えたのだ。

『……良いのかな、私』

「いいかどうか、それは私にはわからないです。それは、雪歩さんが出す答えですから。

 でも私は嫌なんです! だから――」

『……うん。ありがとうね、卯月ちゃん』



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
262Res/279.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice