過去ログ - 卯月「これが私たちの、ガンプラバトル」
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◆bA3jMfAQJs
[saga]
2015/09/22(火) 20:26:54.88 ID:efvygxsK0
そこで、雪歩は少しだけ項垂れ、そして考えるのだ。
――いいのだろうか、本気で戦っても。
そう考えた時、頭の中で卯月の可愛らしく、そして素敵な笑顔が横切った気がした。
――今私は、あの笑顔を歪ませている。
――そうだ。あの笑顔は、彼女自身の物では無い。
――あれは、誰もを笑顔にしようとする、アイドルの笑顔なのだ。アイドルとしての、魅力なのだ。
――私は、あんな笑顔を出来ているのだろうか。
否。断じて否。
モニターに薄く映る自身の表情を、どれだけ醜いと感じるだろう。
雪歩はどこか、自分が卑しく、卑怯な人間だと感じた。自分の為しか、戦う事が出来ない自分が、酷く愚かな存在に見えたのだ。
『……良いのかな、私』
「いいかどうか、それは私にはわからないです。それは、雪歩さんが出す答えですから。
でも私は嫌なんです! だから――」
『……うん。ありがとうね、卯月ちゃん』
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