過去ログ - 卯月「これが私たちの、ガンプラバトル」
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231: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2015/10/12(月) 23:32:50.77 ID:BIJW/tg60

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 筐体を出た時。

天ヶ瀬冬馬と星井美希は、汗で蒸れるヘルメットを脱いで、その熱気のせいで足取りが不安定なまま、舞台裏へ歩いていく。

星井美希の表情は暗い。

舞台裏へと辿り付いた彼女は、その体を前のめりに倒し、今まさに地面へ身体を預けようとした――その時だ。

彼女の体を抱き留めた、一人の青年。

青年は、美希の顔をジッと見据え、美希も彼の表情を見据える。

「……ハニィ。ミキ、負けちゃった」

「ああ、いい勝負だったよ」

「ハニィ、でもミキね、ハニィと別れたくないよ……ずっと一緒に居たいよ……ハニィ、見捨てないで……ハニィ……!」

「バカだな美希。俺はお前が、お前たちが大好きなんだ」

 ギュっと。彼女の体を抱き留める。

「一年たったら帰ってくる。お前たちを――オーバーランクを超える輝きまで押し上げてやる。だから、覚悟しておけ」

「ホント……? ホントにホント……?」

「ああ。お前が、俺なんかの為に、こんな一生懸命戦ってくれたんだ。


 俺が、お前たちに相応しい男になる為に――『いってらっしゃい』って、言ってほしんだ」




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