過去ログ - 卯月「これが私たちの、ガンプラバトル」
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240: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2015/10/24(土) 20:22:33.82 ID:GcTxYYJb0

 互いに右腕で掴んだサーベルとサーベルを振り切り、互いの左腕部を関節部から切り落とすと、右脚部と右脚部の蹴りが振り切られる。

今度はMk-Uカスタムの右脚部がもがれ、ガンダムはそのまま右脚部をMk-Uカスタムの腹部に叩き込む。

だが、その一瞬早くガンダムの右肩を掴んでいたMk-Uが、蹴られた衝撃に負けずその場で留まると、残った右腕で胸部コックピットを、思い切り殴りつけた。

互いの筐体が揺れる。

だが二機は止まらない。

まだ二人は戦える。

三度、サーベルを振り続ける動作を互いに行い、弾いた互いの手から、サーベルが零れ落ちる。

だが二機はそのサーベルに視線をやる事無く、残る右腕の拳と拳をぶつけ合わせた。

ゴウン……っ、と。接触回線から流れる鈍い音が耳元に鳴り響いた瞬間――Mk-Uカスタムの右拳が砕け散って、宇宙空間に漂っていった。

『勝った――!』

 もう、卯月に武装は無い。

春香は勝利を確信し、卯月もこの一瞬だけは、敗北を察する事が出来た。

――春香が、宇宙空間を漂っているサーベルを掴もうと一瞬だけ戦線を離脱し。

――卯月が冷や汗を流しながら、春香を倒す方法を模索する、その一瞬。

――そう、その一瞬の事だ。



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