過去ログ - 卯月「これが私たちの、ガンプラバトル」
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5: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2015/08/15(土) 22:15:50.67 ID:bjpB9rtg0

765プロダクション。
卯月にとっては天程にも遠い存在であるその事務所は、卯月の所属する346プロダクションと同じく
アイドル芸能事務所だ。天海春香などのアイドルが、いい例だろう。

その進呈品の所には『作:四条貴音』と記載されている。
機体名は『スターゲイザーガンダム』だそうで、その手足の隙間から光るホログラムシールが、どこか神々しく感じて卯月はつい拝んでしまう。

再び、視線をガンプラ売場へ移す。ガンダムのプラモデルだけでもかなりの数があるのに、
それに加えてガンダムと名の付かない『ザク』だとか『ジム』だとかの名前もある。

何が違うのだろう、と思いながら物色していると、そこで肩を叩かれる感覚がした。

「卯月、何してるの?」

 その声は、聞き覚えのある声だった。

渋谷凛。島村卯月と同じく346プロダクションに所属するアイドルで、凜とはデビューの時から同期として働いている。

「あれ、凛ちゃん? どうしてこんなところに居るんですか?」
「こんな所って……お店の人に失礼だよ」
「あ、えへへ……」

 お店の人に愛想笑いを見せながら、凜へと再び視線を寄越した。

「私は、あれをやりに来たの」

 あれ、と言いながら、凜が店の奥へと入っていく。そこには受付があり、さらに奥にはドーム型の機材が六つ程置いてある。

「何、あれ」
「ガンダム・ビルドバトラーだよ。おじさん、二十五番のパイロットスーツ。回数券で」
「はいよ」

 凜が、財布の中から回数券を取り出し、25番と書かれたロッカーから何やらスーツ上の物を出してもらっている。
そのスーツを、服の上から着込んだ凜は、学生カバンの中から、一つのプラモデルを取り出した。



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