過去ログ - 卯月「これが私たちの、ガンプラバトル」
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90: ◆bA3jMfAQJs[saga]
2015/08/20(木) 20:48:52.16 ID:9mjvW1pG0

「そして、次の対戦相手は、尊敬する菊地真先輩ですっ! ……ワクワクします、凄く嬉しいです、今からものすごっく楽しみですっ!!

 ――でも、勝てる気が、しないんですっ!」

思い切り右足を振り切り、素振りをするが、この攻撃も真との実戦であれば、受けられるだけだ。

「日野さんは今、仕事にかける情熱だけを見据えて物を言っています。それは、貴女の本当の力では無い」

「私の――本当の、力!?」

「はい。貴女の力は、仕事にかける情熱だけでなく、自身の心を燃やそうとする、熱い思いです。

 仕事の事など、どうでも良いとそっぽ向いて頂いて構いません。

――貴女は、貴女の笑顔に自信を持ち、楽しむ心を持って、戦いに挑めばいいのです」

 プロデューサーの言葉を、茜はどう捉えたのだろう。

茜は、言ってしまえば頭はそれほど良くは無い。だがそれ故に、純粋だ。

「楽しみます! プロデューサーが高めてくれたこの想いと、自分のガンプラに――

 そして、この仕事にかける情熱とっ!

自分の笑顔に自信を持って、この手に勝利を収めてみせますっ!!」

防音対策のされたレッスンスタジオに、ビリビリと響く彼女の声を聴き、プロデューサーも頷き、彼女に向けて緑茶を手渡した。

無表情だが、確かに感じたプロデューサーのアイドルへかける情熱を受け取り、茜はその可愛らしい笑みを浮かべ、特訓を再開した。



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