過去ログ - いろは「先輩と、アフタークリスマス」
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14:名無しNIPPER
2015/08/16(日) 17:50:38.78 ID:HDGh0YhN0
遅くなったが、しえんありがとう


一時間後、俺は生徒会室の前に立っていた。

小町に先ほど、確認したところ今日は生徒会の仕事は終わっていて、会長しか残っていないらしい。なんというご都合主義。

ノックをしようとする手が震える。ぐっと拳を握り直し、トトトンとノックをする。

一秒……二秒……三秒。この間がとてつもなく長く感じる。そして、誰もいないのかとすら錯覚するほどの、間をおいてから

いろは「はーい、どうぞー」

ドアノブに手をかけ、一度深呼吸。ゆっくりとひねってドアを開けた。

いろは「え?先輩…………ど、どうしたんですか?今日雪ノ下先輩たちと話すって……」

八幡「ああ、話してきた。まあ…………うまくいったかな」

いろは「そうですか…………おめでとうございます」

八幡「それで…………あー、なんだ……お礼を言っとこうと思って」

いろは「……別にいいですよ、特に何かしたわけじゃありませんし……」

八幡「それと…………えーと、あれだ…………一色、俺と…………付き合ってくれないか?」

いろは「ふぇ?」

八幡「昨日、返事をせずいたのは申し訳ないと思っている。……なんていうか、けじめ……みたいなものがな……」

いろは「……雪ノ下先輩達のことですか」

八幡「……ああ」

八幡「自惚れや勘違いでなければ、あの二人は俺に恋心を抱いてくれたていたんだと思う。……それが、怖くなって俺は奉仕部から逃げ出したんだ」

いろは「…………」

八幡「人との距離は近ければ近いほど怖い。他人が俺を知れば知るほど、俺を守っていた何かがなくなっていくように思える」

八幡「だけど……一色、お前が……感情をぶつけてきてくれて、気づいたんだ。つかみかけた本物を手から零れていっていることを」

八幡「だから……こんな俺だけど、一緒に……いてほしい」

いろは「……ほんとに先輩は…………ずるいです」

いろは「よろしく、お願いします。先輩」


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