過去ログ - 【咲-Saki-】豊音「京太郎君!お手紙だよー!」京太郎「2通目だな」
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25: ◆dIhERAk/UA[saga]
2015/08/17(月) 19:51:36.36 ID:S8Or9lwd0

「京太郎君!!」

「泣くなよ」


そうこうしていると夏も終わりに近づき京太郎が帰る日になった。

豊音はずっと京太郎が居ると思っていたのか大泣きだ。

今も泣いて京太郎に抱きついている。

本当は悲しいのだが、豊音の泣きっぷりに呆れ涙が出てこない。


「これ……」

「なぁにこれ」

「手紙」

「手紙?」


夏休み間、考えに考えて思いついたのがこれだった。

頭に手紙をポンと当てると豊音はそれを不思議な物でも見るような目で見つめる。

豊音が呆けている間にチラっと祖父を見るも何も言ってこない。

どうやらこれは許してくれるらしい。


「手紙……手紙……ぶんつう?」

「うん、豊音がよければ」

「………うん!いっぱい書くよー!」

「…お小遣いで足りる範囲でお願い」


嬉しそうに手紙を掴み笑っている豊音を見てまぁいいかと京太郎は思った。

届いたら届いた分自分も手紙を出そうと心に誓う。


それから6年もの間、京太郎は村へ行けなかった。

毎年毎年会えると思ってたため、些か消沈もした。

祖父が京太郎を来る事を拒んだのだ。

これ以上豊音に外の世界を見せたくなかったのだろうと京太郎は推測した。




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