過去ログ - 【咲-Saki-】豊音「京太郎君!お手紙だよー!」京太郎「2通目だな」
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◆dIhERAk/UA
[saga]
2015/08/17(月) 08:33:14.74 ID:S8Or9lwd0
「へっくし!」
「犬、風邪か?」
「冷房効きすぎですかね?」
「たぶんお腹出して寝てたからだよ」
ホテルの通路を4人の男女が歩いていた。
男1人に女性3人のハーレム状態だが甘い雰囲気は皆無だった。
歩いているとたった一人の男性である京太郎がくしゃみをする。
それを清澄の1年生トリオの優希がツッコミ、和が心配し、咲が茶化した。
「それは、お前だろ」
「なんで知ってるの!?」
京太郎は咲に返事を返す。
咲は、目を見開き驚き少しばかり大きな声を出した。
このポンコツ幼馴染は本当にお腹を出して寝ていたらしい。
慌て始める咲に若干呆れていると部長に頼まれていた物を思い出す。
「和……咲を頼む!」
「お任せ下さい」
京太郎は、和に縋るような視線を向けた後、名残惜しそうな演技をして離れていく。
それに悪乗りしたのかしてないのか和はぐっと親指を立て京太郎に応えた。
「京ちゃん!?」
「何処行くんだじぇ?」
「部長に頼まれたもん買って来るわ」
咲と優希にひらひらと手を振り、外へと歩いていく。
外へ出ると夏特有の暑い空気がむわっと京太郎に押し寄せる。
冷房が効いたホテル内部に居たせいで余計に暑く感じた。
熱気に少しばかり顔を顰めるも京太郎は言われた物を買う為に熱いアスファルトの上に一歩足を踏み入れた。
そういえば、あの少女と出会ったのもこのような暑い夏だったと思い出しながら。
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