過去ログ - 【咲-Saki-】豊音「京太郎君!お手紙だよー!」京太郎「2通目だな」
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6: ◆dIhERAk/UA[saga]
2015/08/17(月) 08:38:51.56 ID:S8Or9lwd0





「どうする?」

「そうは言っても村の掟じゃ、出すのは無理じゃ」

「それでものぉ……せめて同年代の子が居れば」

「年寄りばかりで無理じゃの」


村の一室で老人達が何やら話し込んでいる。

話の内容は今1人で外で遊んでいる女の子の話だ。

この村には面倒な掟が昔からあった。

その掟のせいで1人の娘が犠牲になっており、それに大して嘆くも誰も行動に移さない。

皆が皆、掟を破るのが怖いのだ。


「そうだ、須賀の家の孫が着てたろ」

「会わせても直ぐに帰るぞ?」


1人の老人が須賀の爺様の家に来ている同じ年ぐらいの孫を思い出した。

それと同時に須賀の爺様と呼ばれたお爺ちゃんも自分の家に夏休みの間だけ来ている孫を思い出す。


「それでも遊ばせないよりましじゃろ」

「外に行きたいとかいわなければええがの」

「そんときはそんときじゃの」


ある程度まとまると老人達は立ち上がり散っていく。


「豊音ちゃんや」

「なーに?」


須賀の爺さんが外で遊んでいた少女へと声をかけた。

その少女は黒い髪を腰まで伸ばし黒い服に黒い帽子と真っ黒だった。

少女は名前を呼ばれ不思議そうにパッチリとした目を何度も瞬いた。

その目はヘビを連想させるかのような赤い目であった。


「ウチに来てる孫と遊べば良い」

「本当!?」

「あぁ…」

「遊ぶー!」


自分と同い年位である子と遊べるということで豊音は喜び杖をつき歩く老人に着いて行った。





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