過去ログ - 【ゆるゆり】向日葵「……子守唄を歌ってくれませんか。赤座さん」
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/08/17(月) 17:21:16.41 ID:xePnKZjYo
あかり「向日葵ちゃん」

向日葵「……赤座さん?」

立ち尽くす私を包むように、赤座さんが軽くハグをした。

あかり「えへへ。向日葵ちゃん柔らかいね」

柔らかいという表現に違和感を覚えた。私は、どちらかといえば固い人間に分類されるのではないか。
……ああ、そうじゃなかった。

向日葵「胸ですか?」

あかり「えっ? それもあるかもしれないけど……」

向日葵「それ以外にあるのかしら……」

あかり「ほら、向日葵ちゃんって包容力を感じるから。こうしてると安心するんだぁ。ってあかりが安心してもしょうがないよね」

向日葵「……赤座さんも柔らかいですわ」

つい口をついた台詞がむず痒くて、誤魔化すように赤座さんの背中に手を回した。

あかり「あかりは胸ないんだけどなぁ」

向日葵「……自分で否定したことですわよね、それ」

あかり「で、でも包容力とかあるのかなぁ」

向日葵「多分あなたほど溢れている人は、そうはいませんわ」

あかり「け、けど、今だって抱き締めるというよりは抱き付いてる感じだし……」

向日葵「でも、こうしていると安心しますわ」

あかり「……これじゃあ抱き枕みたい」

向日葵「赤座さんが抱き枕だったら良く眠れそうですわね」

あかり「そんな快眠グッズみたいな……安心してくれたのは良かったけど」

赤座さんは、緩やかに腕をほどいた。

あかり「さっきと同じような顔をしてたから」

向日葵「さっき?」

あかり「スーパーで撫でた時かなぁ。遠慮しなくてもいいのに」

向日葵「遠慮……ですか」

あかり「自分で言うのも恥ずかしいんだけど、包容力があるって思ってくれるなら、もっとあかりを信じてくれたら嬉しいな」

向日葵「……そうですわね。約束しますわ」

これぐらいのことで、あそこまで考え込んでしまうなんて、
大事な友人を信じ切れていない証拠で、それこそ失礼な話だった。


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