4: ◆.XibMUKIvI[saga]
2015/08/17(月) 22:34:05.23 ID:17bnsS7c0
「どしたの、お兄ちゃん?」
脳内で雪ノ下にばっさり切り捨てられる想像をしていた俺に向け、小町は気遣わしげに小首を傾げる。
「いや、何でもないぞ。あとはそうだ、小町にもな」
「おっ。小町を忘れないなんて、そこはポイント高いよ」
「俺が忘れるわけないだろ? ちなみにお前ならなに欲しいんだ?」
雪ノ下のことはとりあえず後で考えよう。
小町は悩む。んー、と腕を組んでひとしきり唸ったのちに出した答えは、ある意味想定内のもので。期待を裏切らないってこういう事なんだろう。
「小町は、お兄ちゃんの笑顔が見れればそれでいいよ?」
「お前……それは八幡的にもポイント高いな。金かからなくていいし」
「そういうこと、面と向かって言っちゃうのはポイント低いなー」
「すまんすまん。だがこれが俺だ」
近づいて、くしゃりと1回だけ頭をなでると気持ちよさそうに目を細める。それが何だか楽しくて、2回、3回と続けて細くて柔らかな髪を撫でた。
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