過去ログ - 氷上スミレ「二人のドリーマー」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/18(火) 23:19:12.91 ID:BQbk3p4A0
※アイカツ! SSです
※地の文アリ
※書き溜めアリ
※次レスより本編スタートします! フフッヒ


SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/18(火) 23:20:13.22 ID:BQbk3p4A0
スミレ「んっ……」

 覚醒するのを感じた。まだ少し目蓋が重いが、急速に頭が回っていくのがわかる。昔から寝起きは悪い方ではなかったけれど、今は朝目覚める瞬間が、あまり好きではない。

 とても、寂しい気持ちになるからだ。
以下略



3:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/18(火) 23:22:28.27 ID:BQbk3p4A0
 同じ部屋で寝泊まりし生活する女の子――大空あかりちゃんは、私の親友だ。

 そう、親友。そう呼べるだけの初めての存在。決して、友人関係が嫌だったわけではない。けれど、特別ほしかったわけでもない。誰とでも普通に接して、誰とでも深くは付き合えなかった。

 元々スターライト学園に入学したのは、交友関係の狭い私を心配した姉の薦めだった。でも結局、あかりちゃんに出会うまで私は変わらなかった。部屋で一人だったというのもあるけれど、普通の学校からスターライトというハコに変わっても、どうしようもなく私は私だったのだ。
以下略



4:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/18(火) 23:24:23.87 ID:BQbk3p4A0
 あかりちゃんは、私に教えてくれた。誰かと一緒にするアイカツがとても楽しいということを。アイドルは皆ライバルで、傷つけ合うのが怖いと思っていた私を、変えてくれた。

 そんなあかりちゃんがいない、一人の部屋はとても寂しい。眠るときは一緒でも、大空お天気という朝のレギュラー番組を持つ彼女は、午前4時には起床して出て行ってしまう。目を覚ますと、いつも彼女はいない。それが、とてつもなく悲しいのだ。

 今日一日のスケジュールを思い出し、反芻する。そうして誰もいないベッドを見ないように時計を見る。それが私の常だ。
以下略



5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/18(火) 23:26:36.30 ID:BQbk3p4A0
スミレ「えっ」

 思わず、声が出てしまった。すぐにベッドに入ったまま顔を左隣に向ける。

 そこには、ちゃんとあかりちゃんがいた。
以下略



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