過去ログ - ウルトラマンX -Episode EX-
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260:名無しNIPPER[saga]
2015/09/23(水) 00:12:24.48 ID:UL+VMoyA0

―――海岸

 Xioは事態の後始末に追われていたが、大地はひとり抜け出して、あの海岸に向かっていた。
 くじらはそこにいた。佇んで、月光で蒼い色に染め上げられている海に顔を向けている。

くじら「……大空大地さん?」

大地「うん」

くじら「……ごめんなさい」

大地「……」

 構わないとは言えない。彼女がイサナの存在を秘匿し、そして逃がしたことで町には多大な被害が出た。
 ただそれはXioの責任でもある。もっと入念に調査を行っていれば。縄張りの外にも目を向けていれば。反省すべきことはたくさんある。

 それに、大地には彼女のことを責める気持ちにはなれなかった。
 幼い頃、孤独に打ちひしがれていたとき、自分にも心の拠り所にしていたものがあった。

 アリゲラに愛情を寄せていたくじらの気持ちは、痛いほどよくわかったのだ。



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